みんな小せぇんだよ。けどよ、なんとか必死になって行きていくしかねぇだろ。大事なもん失ってもよ、生きていくしかねぇだろ。極道だろ、諦めんなよ!
翼彦一
理解が深まる映画レビューサイト
映画レビュー数 5,784件
主人公は、今時いない、絶滅危惧種「弱気を助け、強きをくじく」という信念をもつ男である。口は悪いが、本当の意味で弱い人の為に身を削り、強い者に立ち向かっていくことの出来る、日本で暮らせないくらい優しい人間だ。どんなに自分に余裕があろうが、彼のような行動ができる日本人などいない。こんな不器用で、よく生きていけるなと思わされる。悲しい、報われない彼の生きざまが描かれた作品であるが、どこか心洗われるような感動を覚える。それと同時に、彼のような日本人を求める心が生まれてくる。荒んだ現代日本にいると、彼氏がいようが家族がいようが守ってくれる人など誰もいない。皆が自分を守る事だけに必死である。そんな中で、主人公のような男性が現れたら、と夢見てしまう。本当にいる訳はないが、映画でくらいこんな人情に厚い良い男がいてもいいのではないかと思ってしまう。昔の特攻隊で亡くなっていった人や戦争を経験した人でないと...この感想を読む
ドラマシリーズを見ていたので、内容がすんなり入ってきました。内容を大まかにいうと、ヤクザがとある事情から介護ヘルパーとして働き、任侠を学んでいくというものです。ドラマからときがたち、主人公の翼彦一(草なぎ剛)がヤクザの世界から脚を洗い普通の社会生活になっているとこから物語は始まります。ドラマ版とは出てくるキャラクターが一層されており、新しく見る人も十分に楽しめると思います。ただのヤクザ映画ではなく、「任侠」なだけに老人を介護していくストーリーには心が温かくなります。主人公の草なぎ剛のうまい演技にも注目ですが、友情出演している黒木メイサのカッコイイ演技も見所でした(友情出演だけに出番は少なかったですが・・・)
翼彦一
大事な人を失って、自分は小さいと嘆く四方木りこに対して言ったセリフ