黄泉がえりの感想一覧
映画「黄泉がえり」についての感想が6件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
映画としてはステキな作品だけど
ストーリー的には、素敵できれいなラブストーリー。最後には予想していなかった展開に、大泣きしました。私も、日々の生活でこれが最後かもと思って行動したり考えたりしている部分があるのですごく共感できました。ただ、この作品が公開された時、死んだ人が蘇るような話しの映画が何作か続き、当時の小学生へのアンケートで、人は蘇ることができると思うと答えた人の割合がびっくりする程多い数字だったことを覚えています。決して悪い影響を与えるわけではない作品ですが、こうゆう作品でもR指定が必要なのでは?と思いました。柴崎コウが歌手でビューしたのもこの作品でしたよね。歌の上手さに圧巻でした。
ホラーじゃないけど夏に見たい
RUI、今でも時々聞きます。柴咲コウの歌声の説得力が溢れていて、切ない、苦しい、それでいて心地良い楽曲なんですよね3曲とも。才能だな。そんなRUIの存在も一つの軸である、黄泉がえり。どうしてもホラーなのではないかと思ってて、当初は観るのを尻込みしてたんですが、RUIがどんな感じで出てるのかやっぱり知りたくて見てしまいました。人の死をテーマに扱う作品なので、もうその時点でダメって人は別ですが、基本的にはホラー嫌いの私でも観るの大丈夫でした。これなら踊る大捜査線1のほうがよっぽど怖いわ!ってレベル。(笑)死者が蘇る現象の、喜びと戸惑いと、不可解さと、驚くような真実が複雑に絡んで、切ないながら良い作品になっています。またテレビでやってくれないかなぁ…。
怖いのかと思いみてたら
怖い話なのかと思ってみていたらとっても感動する話で驚きました。私は父を早くになくしているのでこの黄泉がえりを見たとき、そうなったらいいのにと最初は思ってました。でも見ていくうちに、死んだ人が黄泉がえると不自然なことだらけ、普通に暮らしてはいるけど、魂が抜けてないだけの入れ物のようなもので、普通に暮らしていけなくなる。感動とともに複雑な思い出見た記憶があります。好きな人や大切な人が黄泉がえると分かったら私ならやっぱり後先考えず黄泉がえらせてしまいそうです。生き返りたくない人もなかには、いるのかもしれないけど、家族や恋人は絶対に蘇って欲しいと思うはず。少なくとも私も思いました。でも結局は苦しめてしまうんですがね涙
主題歌に引き込まれる
竹内結子さんの作品を見続けていた時に手に取った作品。ストーリーの前情報としては「死んだ人が蘇る」ということだけ。そんな先入観のない状態で観たことがよかったのかもしれないが、最後のどんでん返しは全く気が付かず、やられた、という感じだった。この映画のテーマを踏まえていれば予想できるかもしれないが、余りにも自然な流れだったため、伏線にも気が付かなかった。大ヒットしたRUI名義の柴崎コウさんの「月のしずく」も映画の世界観を引き立てている。特にクライマックス近くは、「月のしずく」がこの映画を引っ張っている。あの曲が無かったら、こんなに感動しただろうかという程の存在感だった。
最後に会いたい人は誰ですか?
柴崎コウの“RUI”の歌が、とても鮮明に思い出されます。もう10年も前の映画なんですねー!! タイトルの“黄泉がえり”のとおり、死んだ人が蘇るという頂上現象が起こる・・といったこの映画。竹内結子さん演じる葵が、実は彼女本人が“黄泉がえり”であった!!という展開には、まんまと引っかかりました!そこが、一番の見所ではないかと思います。 そして、私が一番感動したのは、RUIの元に蘇ったSAKU が、再び消えてしまうシーン。歌いながらSAKU を見つめるRUIの演技に涙が止まりませんでした! 自分がもし死んでしまったとき、最後に会いたい人は誰か。。そして、何よりも尊い命を大切な人の為に大切にしたい。と強く感じました。
よくあるストーリーだけど、切なくて良かったです。
なんとなくどこかにありそうなストーリーです。内容にそれほど凝った点はありませんが、それでもとても切なく胸に響く場面はありました。ちょっとしたどんでん返しがありましたが、これまたまんまと騙されてしまいましたね。愛する人を亡くしてしまったら、その現実をどう受け止め生きていかなくてはならないのだろう。心の空洞をどう向き合って生きていかなくてはならないのだろうか。「たとえ1分でも1秒でも愛する人と心を通わせることが出来たなら、私の人生は幸せと言える。その思いを胸に生きていける。」というようなセリフがあったけど、そうなんだろうと思いました。RUIの歌声もまた切なくて、詩の内容も切なくて、心にジーンときました。