生きていても死んでいてもいいって? 死んじまえチョナン。 …迷ったね。 迷ったってことは、生きたいってことだ
チョナン
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2004年 日本映画だが、全編韓国語という挑戦的な試みをした作品。当時、チョナンカンとしてブームになった草彅剛主演。テーマソングはラブサイケデリコ。この映画の物憂げな雰囲気を一層強くし、強烈なインパクトを与えたといえる。年老いたオカマの男が経営するホテル・ビーナス。ワケありげな人々が集まるこの場所で、ある男が小さい娘を連れてきたことをきっかけに、人々の交流が始まるが……。この映画の特徴は不健康なほどに気怠く、物憂げな雰囲気だ。どこまでも暗く、一筋の光もささないのでは、と思わせるほど、重たい空気が流れている。しかしおもしろいことに、それでいて観ているものを重たい気持ちにさせないのだ。むしろ心地いい空間を作り上げているといえる。不思議な魔力がある映画だ。主人公チョナンと少女サイのさりげないップダンスシーンがいい。お互いの足の音で会話をしているのだ。初めて心が通じ合ったシーンといえ、心が和む...この感想を読む
SMAPの草なぎ剛がチョナン・カンとして主演した日本映画。日本映画なんですが全編セリフは韓国語です。あまり期待せずに見た映画なんですが、結構おもしろかったです。登場人物それぞれが何だかの事情を抱えていて、自分の人生を塗り替えていく様な感じが多くあって感動してしまいました。どんな理由があろうとも、自分を変えられるのはやはり自分自身。自分が頑張れる理由に辿りつく事って幸せな事なんだろうなって思いました。物語の中で草なぎ剛がタップダンスを披露しているシーンがあってとても印象的でした。あまり草なぎ剛をかっこいいと思った事はなかったんですが、このシーンでの草なぎ剛本当にかっこよかったです。
終始ほとんど色がなく、モノクロ映画と勘違いしてしまいそうな暗めの演出。こんな演出が好きな人にとっては、オシャレな感じですがアップダウンなストーリーを好む人は苦手かもしれません。重い傷をもった住人たちが集まり、名前すら隠してひっそりと暮らす場所、ホテルビーナス。それぞれ自分の好きなように過ごしているが、自分と向き合うことができないでいる。 そんなとき、ある親子がVENUS CAFEにやってきて、変化していく。。。ラストの奇麗な青空での強風が、 この映画の内容を表しているかのようで胸にきます。ラスト30分は、涙です。主演は草なぎ剛ですが、前編韓国語です。ラブサイケデリコの曲がとってもこの映画の演出に合っています。
チョナン
人生に絶望して、「自分は生きていても死んでいてもいい」と語るチョナンに、宿のオーナー「ビーナス」がかけた言葉。