小早川家の秋の評価
小早川家の秋の感想
美しくそして哀しい物語を、小津監督が描くと・・・
原節子・司葉子・新珠三千代をはじめとする女優陣と、小林桂樹・森繁久彌・ 加東大介・宝田明などの男優陣の豪華な共演を観るだけでも楽しい。またその俳優達が織り成す、家族をめぐる様々なエピソードは非常に複雑に絡み合ってはいるが、丁寧に描写されているために、味わい深いものになっています。葬式・火葬・火葬場の煙突の煙などで死のイメージを語りながら、最後に家族は家に帰るが、カラスが最後に取り残されるシーンなどは、小津作品としては珍しく直接的な描写の一つになっています。しかしそのシーンでも惨たらしく汚いものというよりも、何か不安を掻き立てられるような演出になっているのは、小津監督の真骨頂です。
綺麗な関西語を学びたい方にお勧めください 半世紀の時をワープして
小津安二郎監督の作品で品のある人を見たいと思ったら、ぜひこれをお召しくださいませ。1961年に取られた映画です、日本の大女優がお揃いです、原節子、次女に新珠三千代、司葉子、その父に中村鴈治郎。半世紀前の日本があります。ごらんあれ。 綺麗な言葉と綺麗なしぐさと綺麗な無駄が沢山あった頃の日本です。綺麗な京都弁と綺麗な大阪弁が聞ける、それだけでも価値が在るので、綺麗な言葉を使いたいお方には,ぜひお勧めくださいませ。昔は何処の町や地方には造り酒屋がありました、味噌、醤油屋もありました。この物語の舞台は京都の伏見の作り酒屋、戦後日本人は酒が好まれなくなって酒屋は将来を案じています。大きな会社と共同経営にしょうか、どうやって行こうかと思索している大ピンチ状態、ここらへんは何処の家も大変やなぁと同感同感と頷いている自分が居ます。三人の娘たち、嫁に行ってる娘、勤めている娘たちの里帰り風景。で、最後はおとー...この感想を読む
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