カスだろうがクズだろうが1人の人間には人を支える力があるぞ
白鳥加州雄
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リアルは井上雄彦による青年漫画作品である。1999年から週刊ヤングジャンプ(集英社)で不定期連載されており、2014年までにヤングジャンプ・コミックスより単行本14巻が刊行されている。バスケットボール漫画「スラムダンク」で高い支持を得た作者が、障害者スポーツとしてマイナーな存在だった車椅子バスケをテーマに描いた意欲作である。 主な登場人物はいずれも10代後半の戸川清春、野宮朋美、高橋久信。病気や怪我で両足の自由を失ったり、バイク事故で同乗者が半身不随になってしまうなどして心や身体に深い傷を負っていたが、車椅子バスケを通じて新たな目標と出会い、人生の活路を切り開いて行こうと足掻く様子を丁寧に描いてる。 圧倒的な画力により描かれる臨場感あるバスケシーンや、登場人物たちの名言とも言うべき深みのあるセリフや繊細な心情描写に心を打たれるファンも多い。 2001年には第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞している。
私は中学校のとき、授業の一環で、自分の興味のあるものについて調査し、体験し、それを発表するというものがありました。そのテーマで選んだのが『障害者スポーツ』であり、当時部活動で取り組んでいたバスケットボール、障害者スポーツで言うといわゆる車椅子バスケに触れました。実際体験してみると、ものすごく難しく、座っている状態なのでシュートなんか届きやしませんでした。しかし、車椅子バスケをしている方々はいとも簡単にシュートを決めたり、スピード出して車椅子で走るし、ガンガン接触プレーもしていました。近い距離でそれを見ることができ、感激したのを覚えています。前置きが長くなってしまいましたが、『リアル』、はじめて1巻を手に取ってから、『こんな展開になるんだ・・・』と絶句してしまった覚えがあります。私が実際に体験したことがマンガに描かれていました。高橋くんは不慮の事故で下半身不随になってしまって、こんな気持ち...この感想を読む
バスケがあったから、それなりにまともに良い奴でこれたんかなぁと思うエピソードが満載で、切なかったです。トライアウトの場で、バスケを今までやってきて良かったという言葉が出てきて、ジーンとしました。トライアウトで、野宮の心の資質っていうやつを認めてもらえたかもしれないのは、何だかとても嬉しかったです。高橋は、車椅子バスケ用の車椅子に初めて乗って、何だか心の始動って感じがした。「乗りこなしてみろ」と言った、原先生がカッコイイなと思った。いつも元気をくれる『リアル』です。11巻の主役は野宮だと思います。カッコイイです。やっぱ野宮が一番好きです。
井上雄彦先生が、バスケ漫画を描くというので、ワクワクしながら手に取ったのが、この『リアル』です。何が「リアル」なのかと読み始めると、思っていた以上にエグイ現実がそこにはあって、胸にくるものがあって、私個人は、やっぱり野宮が好きだと感じました。良い奴です。車椅子バスケというものがあるのは知っていましたが、「障碍者」「健常者」、そして、今の今まで、ほんの数秒前まで、「健常者」側だった者が、「障碍者」側にいってしまう瞬間のあっけなさ等、色々考えることがありました。それも「リアル」でした。もうすごく、面白いです。泣けるし、笑えるし、良い作品です。毎年11月が待ち遠しいです。
よみがな:のみや ともみ 年齢(作品時):18歳 血液型:A型 性別:男 国籍:日本 性格:努力家 価値観:根は真面目だかみんなうまくいかない 特技:バスケットボール 癖:土産を持っていく 物語上での目的:プロバスケットボール選手 トラウマ:バイク事故
よみがな:ほんじょうふみか ニックネーム:ふみか 性別:女 国籍:日本 所属:西高校 性格:底抜けに明るいが責任感に欠ける。高橋を一途に好いており、動物も可愛がる無邪気な面もある。 特徴:ギャル。目の下の涙袋が目立つ。高橋の彼女。 価値観:犬を大切にする。高橋がかつて部活動でしていたバスケを続けられな...
よみがな:たかはしひさゆき 性別:男 性格:穏やか ポリシー:家族を捨て、離職もし、陶芸の道へいく。 特徴:ボロボロの服に無精髭と清潔感はあまりない。 価値観:コツコツと頑張れば叶えたいことも成就すること。 趣味:陶芸、日曜大工 特技:バスケ 癖:頭をかく 物語上での目的:久信の欠けている家族愛を埋めてい...
白鳥加州雄
プロレスラーである白鳥が辛い時に支えとなったファンレターを送ってくれた、気の弱い嘘つきなファンに感謝の気持ちを伝える一言。
高橋久行
息子が交通事故で足が不自由になり気力を失っている時にかけた一言。
野宮朋美
ベンチで見ていた野宮が、同じくベンチで戦況を見ていた新人選手・水島亮に対して 「番狂わせの可能性ってのはな、全員が信じて初めてゼロじゃなくなるんだ。」 という言葉をかけます。 全員が同じ思いを持つことの大切さと、ベンチメンバーも一緒に戦っているということを伝えたかったのでしょう。 結果は善戦むなしく敗れたものの、チームの成長が見られた大会となりました。