知りすぎていた男のあらすじ・作品解説
知りすぎていた男は、サスペンスの神様と言われるアルフレッド・ヒッチコックによって彼の自作「暗殺者の家」をリメイクしたアメリカのサスペンス映画である。1955年6月1日にアメリカで公開され、日本では同年7月26日に公開された。 主人公である米国人医師のベン・マッケンナ役をアメリカの良心とも呼ばれたジェームズ・スチュワートが演じ、その妻ジョー・マッケンナ役をドリス・デイが演じた。 ベンはモロッコへ家族で観光中に、ある謎のスパイであるフランス人の死に立会い、断末魔の男から某国の首相暗殺計画を聞かされ、それからベンの口を封じるために息子が誘拐されてしまいベンとジョーがロンドンで息子の捜索をし、要人暗殺という巨悪な陰謀に巻き込まれていく物語である。 日本では映像ソフトとしてはTV版とBD版が発売されている。 作品中でジョーが歌う「ケ・セラ・セラ」は1956年アカデミー賞歌曲賞を受賞し、世界中で有名になった。
知りすぎていた男の評価
知りすぎていた男の感想
ケ・セラ・セラ
ああ、素晴らしい。古い映画は、余計な情報がないし、鑑賞者が理解できないくらい複雑なつくりにしないから、純粋な気持ちで楽しめるのがいいですね。とはいえ、ちゃんとどんでん返しなんかつくっちゃうのが、ヒッチコック。『サイコ』、『めまい』と観ていますが、かなり面白く、はまっています!で、ストーリーですが。ベンとジョーの夫妻、子供のハンクの3人でモロッコ旅行にいきました。そこでルイ・ベルナールというなぞの人物と出会います。しかしあるとき市場で、アラブ人に扮したルイ・ベルナールが突然現れ、「要人がロンドンで殺される。アンブローズにいけ」と遺言を残し、腕の中で死んでしまいます。ベンは事情聴取で警察に呼ばれるが、その間に今度は息子のハンクがさらわれてしまいます。実はこの誘拐犯こそが、ルイ・ベルナールを殺した犯人であり、要人暗殺にかかわっていたのです。そして更には大使がその陰謀の黒幕でした。なんとか首相...この感想を読む
特にオーケストラシーンのサスペンスに注目です。
人気スターでもあり歌手でもあったドリス・デイを起用して、”ケ・セラ・セラ”をたっぷり歌わせる。しかしこの歌の意味である「なるようになる。未来のことは私たちにはわからない。」というのがサスペンスの伏線になっているところはさすがヒッチコック監督です。(この歌は、アカデミー賞主題歌賞を受賞)またクライマックスシーンのアルバート・ホールでの演奏会も非常にゴージャスで、サスペンスに溢れる演出に拍車をかけています。ドリス・デイ演じるジョーと殺人者そしてオーケストラを次々にカットバックして見せてゆく。ジョーは、この時に殺人者がシンバルの音を利用して某国要人を襲ったことを知らないのだが、あたかも知っているかのように思わせてしまうところも演出のうまさです。共演者は、ヒッチコック作品でおなじみのジェームズ・スチュワートがジョーの夫・ベンを演じています。
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