バルカン超特急の評価
バルカン超特急の感想
スリラー、コメディ、ロマンスの三要素が融合した、動く密室を舞台に展開するスパイ・サスペンスの傑作 「バルカン超特急」
サスペンス&スリラーの神様、アルフレッド・ヒッチコック監督。イギリス生まれの彼は、「レベッカ」でハリウッド映画に進出するまでに、サイレント映画を含め、23本の作品を撮っていますが、この「バルカン超特急」は、そのイギリス時代の最高傑作ではないかと思います。ヒッチコック作品には「バルカン超特急」以外にも、列車をサスペンスの舞台にした作品が何本もありますが、中でも有名なのは「見知らぬ乗客」と「北北西に進路を取れ」で、ヒッチコック作品以外では、アガサ・クリスティ原作の映画化「オリエント急行殺人事件」が、贅沢なオールスターキャストの競演であまりにも有名です。そして、主人公の男女が互いに反発しながらも、手を組んでトラブルに立ち向かうという設定も、ヒッチコック作品の「サボタージュ」や「汚名」や「北北西に進路を取れ」などで見られます。この映画の舞台となるのは、チロル山麓のホテルとイギリス行きの国際特急...この感想を読む
謎解き映画の原点がこれ!
チロルのホテルで過ごそうと思っているアイリス(マーガレット・ロックウッド)が老婦人フロイ(メイ・ウィッティ)と出会う。列車で同室になるが、アイリスが一眠りしている間に、そのフロイの姿が突然消えてしまった。だが他の乗客は誰もその姿を見ていないと証言する・・・というストーリーは、謎に満ちていてどんどん映画の中に引き込まれていく。さすがはヒッチコック監督の演出!その物語にさらにサスペンスを加えてくれるのが、列車の窓ガラスに書かれた手書きの文字や、全身包帯で巻かれた病人の不気味さ、窓に張り付いたハーブティのラベルなどの映像です。良い人に見える人物が実は・・・だったりと、スリルとサスペンスに恋愛も絡めて、観る人を飽きさせない作品です。
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