めまいのあらすじ・作品解説
「めまい」は、1958年に公開されたアメリカ映画である。ヒッチコック監督によるサスペンス映画の傑作で、ジェームズ・スチュアートとキム・ノバクが主演を務めている。 ジェームズ・スチュアート演じる主人公スコティが、友人に妻の素行調査を頼まれ、キム・ノバク演じるマデリンを尾行する。調査を進めているうちにスコティはマデリンに心を惹かれ、極度のノイローゼに陥っている彼女を助けようとするが、ある日、彼女は教会の建物の上から飛び降り自殺をしてしまう。高所恐怖症で彼女を助けられなかったスコティは自責の念で精神を病んでいくが、ある日、マデリンにそっくりの女に出会い、二人は恋に落ちる。しかし、実は全てが彼の友人の仕組んだ妻殺しの完全犯罪で、彼女を問い詰めると、以前と同じ教会の建物の階段を上って彼女は逃げる。そして、彼女は同じ場所から飛び降りて今度は本当に死んでしまうという、どんでん返しのストーリーである。 映像美と魅惑的な音楽に彩られた、ヒッチコックの代表的名作である。
めまいの評価
めまいの感想
ヒッチコックの攻撃
ヒッチコックとキム・ノヴァクの罠この映画の監督のことを知らずに観始めると、「なんてロマンチックなメロドラマだろう」と思ってしまう。女優が、照明が、音楽が、美術が、全てが美しい。もちろんヒッチコックは観客が気づかないうちに、そんな優雅な気分から一変してサスペンスへと引き込んでいく。これこそがヒッチコックが仕掛けたリピートの罠だ。この映画は大きく二部に分かれる。一部は主人公の男性スコッティがマデリンとめくるめく恋に落ちていく。二部ではスコッティが同じように、マデリンにそっくりな女性に惹かれていく。この構成のなかで重要となっているのが、マデリンを演じるキム・ノヴァクだ。一部で登場するマデリンは、いわゆる普通の美女である。まさに映画のヒロインであり、か弱い女性、守りたくなる存在だ。しかし彼女がカルロッタに憑依された(演技をする)瞬間、まるで霧のようになるのだ。もちろん演出の効果もあるが、今にも...この感想を読む
今の時代にも通用するどんでん返しサスペンス
これ面白い!!てかこの年代はカラーなんだ?ヒッチコックにはいつもいい意味で騙されてるなあ笑どんどんヒッチコック作品はまってる。まだ『鳥』、『サイコ』、『知りすぎていた男』しか見てないけど笑途中、エルスターの妻が死んだところまでは、なんだ普通じゃんと思ったら…実は替え玉。全ては妻を自殺に見せかけて殺すための罠でした。カルロッタに憑かれてると信じ込ませ、追わせ、高所恐怖症なのを逆手にとって目撃者に仕立てた。素晴らしい!そしてそっからの展開、エルスターの妻に似たような女ジュディが出てきて、スコティが執拗にストーカー紛いの行動や変態的な要求をするところも面白い。しかし、そんなこんなで真相にたどり着き、スコティはジュディをエルスターの妻が死んだ塔に連れていきます。最後はジュディに詰問して全てがクリアに、だが修道女が出てきて足を踏み外し落下。おそらく修道女が死んだ奥さんに見えたのでしょう。天誅です...この感想を読む
ヒッチコックの最高作!必見!
アルフレッド・ヒッチコック監督の作品は数あれど、まだ観たことがないというならこの作品から観る事をおススメします。スリルとサスペンス、謎解きといった全てのエッセンスが詰まっていて、見応え十分です。ストーリーの前半部分で一つのストーリーが完結し、後半部分に別の女性とのストーリーが始まり、どう結びついてつくのかという構成も非常に凝ったものになっています。舞台のサンフランシスコの風景を見事に映しながら、死者に突き動かされるジェームズ・スチュワートといつも謎を秘めた女性を演じるキム・ノヴァクの演技のぶつかり合いによって、どんどん物語に引き込まれてゆきます。ジェームズ・スチュワートがめまいを起こすシーンの、色彩の演出が素晴らしい!
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