見知らぬ乗客のあらすじ・作品解説
見知らぬ乗客(Strangers on a Train)は、1951年に製作されたワーナー・ブラザースによるアメリカ映画。アメリカの女流作家のパトリシア・ハイスミスの同名小説の映画化で、監督を「サスペンスの神様」の異名を持つアルフレッド・ヒッチコックが、主演をファーリー・グレンジャーとロバート・ウォーカーが務めた他、ハードボイルド小説の巨匠、レイモンド・チャンドラーが脚本を務めたことでも知られている。 列車の中で偶然出会った見知らぬ男ブルーノ(ロバート・ウォーカー)から一方的に交換殺人を持ちかけられたテニスプレイヤーのガイ(ファーリー・グレンジャー)の恐怖を描いたサスペンス映画である。 ハリウッド版とイギリス版の2つのバージョンのフィルムが存在する作品で、それぞれで結末が若干異なる。2000年以降ワーナー・ブラザースから発売されている正規版DVD及びBlu-rayには、両バージョンのフィルムが収録されている。
見知らぬ乗客の評価
見知らぬ乗客の感想
サスペンスの味が凝縮された作品
ブルーノの素晴らしく怖い演技が恐怖感あおる。著名なテニスプレイヤーのガイは上院議員の娘とつきあっているが、離婚を控えた妻を持っている。一方、ブルーノは厳格な父親に育てられ、狂気的に精神を病んでいる。そのブルーノが列車で乗り合わせたガイに接近。ガイの妻とブルーノの父の交換殺人を持ちかける。。。そう、交換殺人の元祖的物語です。執拗に父殺しを催促するブルーノの演技がとても緊迫感があって。怖い。すばらしい演技。 袋小路に追い詰められていくガイそして、ガイが承諾もしていないのに、勝手にガイの妻を殺して、早く自分の父を殺すよう催促を繰り返すブルーノ。怖い怖い。困り果てたガイは、ブルーノの父親を殺すと見せかけて、彼に相談に行こうとするが、そこで待ち伏せていたのは本人だったという、びっくり怖い展開。ブルーノは、ガイを追い詰めるための最後の手段で、殺人の証拠品として罪をガイに被せることのできるガイのライ...この感想を読む
交換殺人がテーマのヒッチコック作品!
交換殺人ってやつですね。自分が相手の殺したい人を殺し、相手が自分の殺したい相手を殺す。つまりアリバイが保証され、動機がないために、無罪となる。こんなこと考える人は昔も今もいるんでしょうね。にしてもヒッチコックはさすがに題材選びがおもしろい!ストーリーを簡単に述べます。有名なテニスプレーヤーのガイ・ヘインズが列車で故郷メトカルフへ離婚のため帰る途中、ブルーノ・アントニーと会います。ブルーノはガイが妻ミリアムと離婚して、モートン上院議員の娘アンと結婚したがっていることを知っており、自分の父を殺してくれるなら代わりにミリアムを殺すという交換殺人を持ちかけてきました。ガイは受け入れませんでしたが、ブルーノは遊園地でついにミリアムを殺してしまい、ブルーノはそのお返しとして殺人をせかすようになります。そしてある時、ブルーノはガイの所持しているライターを現場に置き、擦り付ける計画を練ったのです。ガイ...この感想を読む
サスペンスの教科書がこれ!
フィリップ・マーロウを書いたレイモンド・チャンドラーが脚色に参加しているだけに、プロットが骨太で、交換殺人というアイデアが生きています。ロバート・ウォーカー演じるブルーノが、列車の中で見知らぬ男に交換殺人の話を切り出すのを始めとして、その精神異常ぶりがどんどん露呈していく。ブルーノの異常ぶりがどんどんエスカレートしていく演出が、「まさにヒッチコック!」と唸らせてくれます。また物語のキーとなる、ライターや回転木馬、メガネ、ネクタイピンなど様々な小道具がサスペンスを盛り上げてくれてます。こうした細部の工夫が、この映画の最大の魅力になっています。特に、遊園地でブルーノが女性を殺してしまうシーンでは、地面に落ちたメガネのレンズにブルーノが映し出されるなどの演出が秀逸です。
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