市民ケーンのあらすじ・作品解説
市民ケーンは1941年にアメリカで公開された映画。 オーウェン・ウェルズの小説デビュー作をオーウェン自身が脚本・製作・監督・主演を務めている。 日本ではアメリカ公開から15年後の1966年に公開される。 実在した新聞王・ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルにしてオーウェンが物語を構成している。 受賞歴は1941年度第14回アカデミー賞脚本賞のみで、作品賞を含む8部門がノミネートされたが受賞には至っていない。(ストーリーの内容は批評家からも大変な好評と絶賛を得られていたものの、オーエンへの強い批判や度重なる妨害などにより) また、数々の映画ランキングでも40年連続トップや作品賞にランクインされ、KINENOTEでの平均評点は100点中/75点という高得点を獲得している。 この作品は新聞王のケーンが自身の所有する屋敷で「ローズバット」という言葉を残したまま亡くなり、ニュース記者だったトムスンはケーンが残した言葉を頼りにケーンの周囲を取材していくという内容になっている。
市民ケーンの評価
市民ケーンの感想
構成力に秀でた名作
いつの時代もオールタイムベストに入る名作フロリダの豪邸で他界した新聞王ケーンが最後に残した「バラの蕾」という言葉。この言葉の意味を探るため、新聞社は、ケーンの生い立ちから死までの生涯を関係者の話を元に探っていくというのが、物語のメインストリーム。フラッシュバック形式で映画は進んでいきます。全編モノクロなので今時の人にはとっつきにくいかもしれないし、大団円的なエンターテイメント性は薄いかもしれません。しかし映画通の間ではとても評価の高い映画で、当時も今もオールタイム映画ベスト○○などには必ずと言っていいほど上位にランキングする傑作とされる映画です。その要因はソツのない構成力にあるように思います。波瀾万丈で濃密な人生描写宿屋を営んでいたケーンの母親に、宿代の代わりに客が残していった鉱山の権利証が手に入ります。この権利証譲渡の代わりに息子ケーンを大富豪に託し、息子は一躍大金持ちになります。ケ...この感想を読む
アメリカ映画の典型の資産家 これがアメリカの精神構造だ
1941年のオーソン・ウエールズの作品で、彼の代表作でもあり傑出した世界的映画の一作品でもある。話の展開はおおよそ、華麗なるギャッツビーと同様のアメリカの成り上がり金持ちの話である。面白い事にアメリカの金持ちと言うのは人のやらない事で大概は成功する。成功した暁には大きな屋敷を手に入れて、つまらない女に入れあげる。その女と言うのは綺麗で在るが、頭が良くなく、金でどっちでも転ぶような、どこにでも居るような女につまずく。アメリカの成功ストーリーの典型でこのビンボーと称される女は金と富のシンボルでは在るが、何も彼らにはもたらさない存在で、欲の象徴だ。市民ケーンの成功したところ、マスメデァを使いスペインと戦争を起こさせるなど、当時としては画期的な話の展開だが、今現在のアメリカ映画に表されるアメリカ人の基本的思考は大凡変わっては居ない。アメリカの階級は資産によって上れるが、そこには意義や文化は存在しな...この感想を読む
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