グッドフェローズのあらすじ・作品解説
「グッド・フェローズ」は1990年アメリカ公開の映画である。監督はマーティン・スコセッシ、主演はこの映画が出世作となったレイ・リオッタ、また狂気を体現できる俳優ロバート・デニーロの貫禄の演技が高評価で、スコセッシとデニーロの黄金コンビ作品のひとつでもある。この作品は、実話をほぼ正確に再現したとされるノンフィクション小説「ワイズガイ」を原作とし、1978年に起こったアメリカ史上最大と言われたルフトハンザ強奪事件が元になっている。1990年にはヴェネツィア銀獅子賞受賞第一号となり、アカデミー賞にも多数ノミネートされている。また2008年のアメリカ映画協会ランキングでは「ゴッド・ファーザー」に次ぐ2位という高評価も得ている。テンポの良い展開、見事なカメラワークも見所。マフィアに憧れる少年ヘンリーが、その世界に足を踏み入れギャング「グッドフェローズ」として頭角を現してゆく。しかし、空港強奪事件での裏切りにより、人生の歯車が狂い始める…。
グッドフェローズの評価
グッドフェローズの感想
ジョー・ペシが最高のギャング映画
殺し殺されの極上のギャング映画殺し、殺され、裏切り、裏切られのエンターテイメント作品です。イタい殺しのシーンがたくさん出てきて、よくあるギャング映画と言えなくもないですが、紋切り型のストーリーの割にスピーディーで構成が良くできていて、レイ・リオッタの独白に沿ったストーリー展開が、退屈させない作りとなっています。とにかくどんな映画であれ独白を入れ込むことは、はまればとても有効ですね。この映画ではうまくはまっています。ちりばめられた音楽のセンスも光るさて、この映画、スコセッシに特有のしつこくておしつけがましい描写が影を潜め、暗くないし、すっきりさっぱりとした仕上がりで、充分楽しめたました。最後があっけなく終わった気もしますが、ちりばめられた音楽のセンス(特にThen He Kissed Me, Magic Bus, Layla, Gimme Shelterが好きです)といい、映像のクリアさといい、かなりの出来映えです。ジョー・ペシが最高の...この感想を読む
マフィアと人生
スコセッシの代表作。グッドフェローズとは、いい仲間などの意味。幼い時からマフィアに憧れ、まだ大人にもならないうちにその世界にはいった男の話。元は実話だ。刑務所にはいったり、上からの忠告を蒸しして、薬物に手を染めたりする。カレンがかわいそうだ、と思ったけど、彼女にとってはああいうのが幸せなのだろう。愛人をさんざんつくったりするのは、男としてどうかと思う。最初から最後まで登場人物の誰にも好感を持つことはできなかった。簡単に、ばんばんと人が死んでいくので、子供にはおすすめできない。二時間半ぐらいある映画なのに、退屈せず、さらっと見ることができた。すきではないが、面白い。
マフィアのみじめで爽快な顛末
マーティン・スコセッシを監督とする、イタリアンマフィアの栄枯盛衰を描いた映画。『ゴッドファーザー』もシチリアのマフィアの話だが、こちらが冷酷ではあるがロマンティックで叙情的な印象を与えるのに対して、『グッドフェローズ』は悪たれをかましたチンピラたちの現実的で泥にまみれた物語である。主人公は結局生き残るために仲間を売り、警察の庇護の下けちな生活を強いられて落ちぶれて終わるのだが、ラストでシド・ヴィシャスの歌う『マイウェイ』をバックに観客を一瞥する。その時の表情は娑婆であくせく生きる小市民を笑うアウトローという感じがしてなかなかよい。冷酷なマフィアの兄貴分を演じるデ・ニーロもいいが、小男のジョー・ペシも激情型の残虐なマフィアを好演していて印象深い。
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