狼たちの午後のあらすじ・作品解説
狼たちの午後は、1975年9月21日にアメリカにて、1976年3月6日に日本で劇場公開された、シドニー・ルメット監督のアメリカ犯罪映画作品である。1972年に実際に起こった、強盗の話を元に製作された。製作:マーティン・ブレグマン/マーティン・エルファンド、撮影:ヴィクター・J・ケンパーが担当している。 ブルックリン区にある小さな銀行に三人の男が強盗に入った。しかし三人は無計画な強盗であったために、出だしからトラブルに見まわれ、計画が暗礁に乗り上げてしまう。肝心なお金も金庫にはなく、手間取っている間に警官隊に銀行の周りを取り囲まれてしまい…。 ソニー:アル・パチーノ、サル:ジョン・カザール、レオン:クリス・サランドン、シェルドン:ジェームズ・ブロデリック等がキャスティングされた。 1976年第48回アカデミー賞「脚本賞」を受賞。1976年第33回ゴールデングローブ賞の6部門にノミネートされた作品である。
狼たちの午後の評価
狼たちの午後の感想
本当は「普通」じゃない事件
話の筋だけを追えば、二人の男が銀行強盗に押し入り、しばらく膠着状態が続いた後、特に死傷者もなく逮捕されるという、今で言えば新聞の小さな地方記事に載る程度の事件なのだが、この普通な事件が全然普通じゃないということを、精緻なリアリズムと人間の複雑さに対する分析的な姿勢でもって明らかにしていると言える。サスペンスを期待して観た人はさぞがっかりするだろう。若き日のアル・パチーノはこうした熱情型の役がぴったり来る。「アティカ!アティカ!」と叫んで現場を取り巻く見物者を扇動する様はなかなかかっこいい。しかしこの奇妙な事件もジョン・カザール演じる相棒の銃殺という暗鬱な事態で幕を閉じる。われわれが新聞やニュースで断片でしか知らない事件はこうした複雑な実態を有しているものなのだ。
実在の事件が元
実在の銀行強盗事件をモデルにしたとされる一作です。なんと恋人の性転換費用を稼ぐために銀行強盗を行ったとされますが、現実は上手くいきません。銀行にこもっている間に警察らに囲まれ多勢に無勢、どうしようもなくなります。しかし長時間の警察とのやりとりなどで次第にメディアで英雄のような扱いになっていき本人たちも本気になっていき、飛行機を調達して亡命を図ろうとします。警察や行員とのやり取りも面白さがあります。またこのまま成功するのかと思わせておいて、ラストの決着は鮮やかであり、映像的にも息をのませるものがあります。この部分は本作で一番秀逸といってもいい場面です。創作的なエンターティメント性は抑え気味ですが、本事件に興味がある人は、映画化された作品として一度見ておくのも悪くないでしょう。
かなり古い映画ですがアル・パチーノ主演です
かなり古い映画ですがアル・パチーノ主演です。1975年製作のアメリカ映画。シドニー・ルメット監督による犯罪映画です。内容はかなりハードで銀行強盗の事件を題材にして作られています、銀行強盗事件を題材にしているだけあり。事件を報道したライフ誌の記事を読んだ監督が感銘し映画化されています。見どころは人質を取って銀行に籠城するという最悪の選択肢を選ばざるを得なくなった。2人の泥棒、に注目して貰いたいのですがかなりキャラクターが濃いです。見ていてかなり驚きなシーンはこの二人が捕まりそうに何度もなります。しかしおて前の愛想で何を切り抜けていきます。古い映画ですがオススメです。
狼たちの午後に関連するタグ
狼たちの午後を観た人はこんな映画も観ています
- 俳優
- ショーン・ビーン、他
- 監督
- ロベルト・シュヴェンケ、他
- 俳優
- ジャン・レノ、他
- 俳優
- アーノルド・シュワルツェネッガー、他
- 俳優
- ハーレイ・ジョエル・オスメント、他
- 監督
- M・ナイト・シャマラン、他
- 俳優
- ガブリエル・バーン、他
- 前へ
- 次へ