ルードヴィッヒ革命のあらすじ・作品解説
ルードヴィッヒ革命は、「MELODY」という白泉社発行の雑誌にて1999年1月号に掲載、後に掲載誌の移動が幾度かあり、同社の別雑誌「花とゆめ」→「別冊花とゆめ」に移動後2007年9月号まで連載された作者由紀香織里の漫画作品。 トラブルメーカーで女好きでイケメンのとある国の王子ルートヴィッヒは、父である王からちゃんとした嫁を連れてくるまで帰るなと告げられ国を追い出される。従者であるヴィルヘルムを連れ花嫁となる人物を探す旅をするという物語。童話をモチーフにした花嫁候補となる変わり者の女性達が複数出てくるのが特徴。王子を付け狙い殺害を試みる幼馴染の赤ずきんや巨乳でドMなヘンタイ魔女など。 本当は怖いという童話の残酷さと作品オリジナルの設定をうまく織り交ぜ、ユーモア満載な作品になっており作者の得意とするゴシック調の絵柄が更に不気味さと妖艶さを醸し出している。 単行本は全部で4巻まで発売されており、ドラマCD化もされている。
ルードヴィッヒ革命の評価
ルードヴィッヒ革命の感想
華麗で残酷なおとぎ話
残酷で、キレ者で、残念な王子様主人公のルードヴィッヒ(ルーイ)王子は、「死体好き」(初期)や「巨乳美女好き」という、女性から嫌われそうな設定である。しかし、あまりにも自由な振る舞いや、ダメ王子っぽさ全開の言動を見ていると、「まぁ、いっか」と思えてくるから不思議である。別に、イケメンだから許されているというわけではない。巨乳好きという設定なんてどうでもいいくらい、ストーリーの出来がいいのだ。むしろ、巨乳美女好きの王子様でなければ、白雪姫(ブランシュ)を強引に連れて帰ることもなかっただろうし、あくまで脇役のアマーリエに興味を抱くこともなく、残酷グリム童話の世界に入り込むことすらできなかっただろうから。あまりにも残酷で救いのない物語だからこそ、ちゃらんぽらんなキャラクターが必要なのだ。これがもし真面目すぎるだけのイケメン王子様なら、微塵も面白くなかっただろう。同作者の『ゴッドチャイルド』など...この感想を読む
童話とリンクしているので面白いです。
とてもとても女好きの破天荒な変わり者王子・ルードヴィッヒが従者のヴィルヘルムを連れて理想の女性探しの旅に出るお話なのですが…。本当に王子は変わってて…というか変態で、物言わぬ静かな女性といて死体の女性ばかり集めたり胸が大きいのが条件だったりと文句が多く我儘な人でした。嫁候補として色々探しにいくのですが、最初に遭遇したのが白雪姫でした。胸は大きかったのですが他の男を手玉にとって魔女のような女の子でした。次に出会ったのが何百年も眠りについているという荊姫。結構良い感じだったのですがやはり死人で…この時に出会った魔女が後々重要になりそうです。そして次が…といったように普通に知っているような童話のお姫様たちが主題になって話が展開されていきます。他にも王子を狙う赤ずきんなんて出てくるのではちゃめちゃな旅になりそうです。一番不憫なのは…道中王子の相手を頑張る従者のヴィルヘルムかもしれません(笑)この感想を読む