地球行進曲のあらすじ・作品解説
『地球行進曲』とは林みかせによる日本の漫画である。白泉社の少女漫画雑誌La La DXに2003年から2005年までのあいだ発表された。コミックスは全2巻発行されている。本作は作者である林みかせのコミックス化デビュー作でもある。 本作のあらすじは幼年期に両親を失った高校生1年生の柚子(ゆずこ)は姉の椿に育てられてきたが、しかしその椿さえも未婚の母という悲劇を経た後に交通事故によって若くして失くしてまう、その後柚子は姉の子でまだ2歳の翔とともに生活、そして図らずも周りの大人たちに支えられながら子育てをしていくという物語である。また物語の中盤、高遠という海外で遺跡の発掘調査をしていた男が登場しこの男が翔の実の父ということが発覚する、そこからの親子とその近い位置に立つ人間たちの細やかな葛藤が描かれるのも本作の魅力である。全体的な流れを見れば本作は喪失とその埋め合わせのプロセスを描いたファミリー漫画である。
地球行進曲の評価
地球行進曲の感想
やばい、泣けてきます…!
姉の忘れ形見の翔と二人生活している学生の柚子、この二人の繋がりと二人を取り巻く優しい環境に感動します。一話も終わらないうちに泣かされてしまいました…。精一杯生きる柚子は物事が分からないことの方が多い翔に振り回されることの方が多いですがそれでも一生懸命前を向いて生きていく姿に感動です。二人が住んでいるアパートの大家さんのおばちゃんの優しさも海より広いです…!柚子の強がりを分かっていながらも支える人もいて、ほんと周りの人に恵まれていました。翔のお父さんはいません。柚子の姉が言わなかったからです。でも…なんとなく誰が父親かっていうのは柚子も気付いちゃったみたいで、咄嗟に嘘をついてました。柚子を楽させてほしいって気持ちもありましたが、今の生活を満足しているなら温かく見守るのも一つかなって思えるような温かい話でした。