異域之鬼のあらすじ・作品解説
「異域之鬼」とは、講談社の発行する月刊漫画雑誌「ARIA」にて2010年9月号から2013年の5月号まで連載されていた女性向け漫画である。作者は、デビュー作である読み切り「夏服のエリー」が1987年に『別冊花とゆめ』に掲載されて以来、OVA化された「天使禁猟区」やドラマCD化された「伯爵カインシリーズ」を白泉社の発行する雑誌で連載していた由貴香織里で、本作が初の白泉社以外での掲載となる。全25話で、講談社のARIAコミックスから2011年から2013年にかけて全6巻単行本が発行された。 人々が西洋文化を受け入れ始めた時代の帝都を舞台に描かれるダークファンタジーで、帝都で起きた大地震から2週間の後に手かせや足枷を嵌められ鬼の面をかぶせられた状態で発見された孤児ソラトは、自身を見つけ出した神近伽藍の懇願により、その父である神近男爵の屋敷へ使用人として引き取られる。伽藍やその婚約者と友情を築いていたソランだったが、男爵の行った儀式により彼の身に悪夢がおこってしまう。
異域之鬼の評価
異域之鬼の感想
暗いうえに打ち切られるとつらすぎる
3人の男女はこうなる大地震によって行き倒れていたソラトという存在。我藍が救い、さらには清らを加えて、3人は裏切らず協力することを誓い合う。だけど、男2人に女1人の組み合わせにおいて、2人が恋仲…とか言っている関係ならば絶対こじれる。これはもう定説だ。我藍は清らを許嫁として大切に想ってきたけれど、清らの心はソラトに向いていた。ソラトは自分の命を救ってくれた我藍の気持ちを差し置いて、清らの気持ちに応える気はない。しかも、清らに対しての恋の気持ちすら持ち合わせていないのだった。この場合、ハッピーエンドにする方法が非常に難しくて、誰かが必ず引かなくちゃならない。ソラトには恋する気持ちがないわけだし、ノエラとうまいこといけばいいな…と思ったけれど、まさか久彌さんがそういう理由で動いていたとは…ってことで、もはやソラトのお相手が思い浮かばない。途中までの感じだと、ソラトがもしかしてメフィストセレス公...この感想を読む
ゴシックかつ素敵な世界観です。
神近男爵の息子・我藍に震災孤児として拾われたソラト、そして我藍の婚約者で巫女である清らの三人は大人たちには縋れない、一人で生きていかなければならないと強く意思を持った子供たちでした。ソラトは使用人という身分ですが、三人でいるときだけは身分も関係なく接しようと今までの時間を一緒に過ごしてきました。しかし、神近男爵の怪しげな行動にソラトは不思議に思いそして…我藍が思いを寄せている清らはソラトに思いを寄せていて三角関係みたいです。ソラトは結構強いのですが、我藍相手だと拾われた恩もあって手を抜いていて、そんな所も清らに見透かされてしまい清らが迫った所と力を抜いている証拠を我藍の見られてしまい三人の中に亀裂が入り始めました。男爵はノエラという女の子の巫女の体を完成させるために、女の子を殺していたのですが…この巻だけで目まぐるしく話が動き出したのでついていくので精いっぱいでした。手に焼印があるソラ...この感想を読む