ソムリエールのあらすじ・作品解説
「ソムリエール」はビジネスジャンプで連載され、同誌が休刊後はグランドジャンプ公式サイトで続きが連載された、全129話のワインを題材とした漫画である。原作者は「バーテンダー」の城アラキでワインにも造詣が深く、作中でもワインの歴史や種類に飲み方など、数々の知識を披露している。そして、登場人物も魅力的に描かれていることもバーテンダーと同様である。 主人公の「樹カナ(いつきかな)」は女性のソムリエを目指し、日々精進しているが、彼女にはある欠点がある。ワインに対しての知識が豊富な一方、気が強くて負けず嫌いという性格のため、客と上手く接することができないという、接客業では致命的ともいえる問題点である。そのため、上司に「人を見ていない」と諌められつつ反省し、客との交友を深めていくという人間ドラマが繰り広げられていく。 またこの話では、元は店員であった彼女が後に、別店舗の店長として奮闘するようになる、成長の過程も描かれている。
ソムリエールの評価
ソムリエールの感想
ソムリエールでつきぬけろ?
この作品は原作者の他に監修の方までついているだけあって、「ソムリエール」という名前に名前負けしていないほどお酒への知識と親しみにあふれた作品である。また作画担当の松井先生もとても丁寧な絵を描く漫画家さんであり、表紙のカナちゃんの笑顔につられてこの作品を手に取った方も少なくないのだろうか。さて、以上のことをふまえた上で一つだけ述べておきたいことがある。それは作画担当の松井先生のことだ。実はこの松井先生、ネットでは一部で有名になったあの「ロケットで突き抜けろ」で有名なキユ先生なのである。元々絵柄がネタにされていた方ではないので驚くほどでもないのかもしれないが、当時のことを考えると今普通に漫画を描かれているということに少々の驚きを感じてしまうのは私だけではないだろう。