サムライうさぎのあらすじ・作品解説
サムライうさぎは、週刊少年ジャンプにおいて2007年から2008年にかけて連載されていたサムライを題材にした作品である。作者は福島鉄平であり、単行本はジャンプコミックスより全8巻が発行されている。 漫画の舞台は、武士が最上級の地位である江戸時代であり、主人公の宇田川伍助は下級武士という存在として、厳しい武家社会をひたむきに生きていた。武士の中にも階級があり、厳しい縦社会が構築されている中、伍助は無残にも父と兄を亡くしてしまうことに。武士であるが故に、自分の家族を失うという理不尽さを感じながら暮らしていたが、妻として嫁いできた志乃によってその生活は一変する。自由奔放で身分を気にしない志乃の影響で、伍助は武家社会からの脱却を考えるようになり、過去に習っていた剣術を再開し、道場を開き本格的に励むようになる。志乃のためにひたむきに努力する伍助の姿や、武家社会に囚われないうさぎとして生きていく様をコミカルに描いている。
サムライうさぎの評価
サムライうさぎの感想
夭折の傑作『サムライうさぎ』
可愛い妻と堅物な下級武士の心温まる話『サムライうさぎ』は、週刊少年ジャンプで2007年14号から連載されていた漫画だ。主人公が既婚者で、かつ歴史ものということで、ジャンプ誌上においては珍しい連載作だったといえるだろう。そもそも、若年層向けの漫画や小説(ライトノベル)やアニメで歴史モノはウケない、とされている。小中高のライト層にとって、武士の魂がどうの~とか幕府がどうの~とか言われても、ピンとこないことが原因だろう。それは決して読者の理解力がどうこうという訳ではなく、単純にそこまで理解するのがめんどくさいのだ。漫画はあくまで娯楽であり、時代考察や歴史考察をしてまで読みこむのは、よほど好きな作品か、もしくは作者が時代・歴史設定に大きなこだわりを持っていると思われる作品だけだ。しかしながら、『サムライうさぎ』は時代設定を差し置いて、夫婦感の心温まるやり取りを描いた作品であり、それが読者にも好評を得...この感想を読む
サムライうさぎの登場キャラクター
千代吉
よみがな:ちよきち ニックネーム:ちよっち 年齢(作品時):12歳 身長:158cm 性別:男 所属:うさぎ道場 性格:正義感が強い 癖:語尾に「っス」をつける 嫌いな食べ物:ナナ菜 使用刀:七菜鍬
摂津正雪
よみがな:せっつまさゆき 年齢(作品時):22歳 身長:182cm 性別:男 性格:冷静で飄々とした性格 特技:料理 苦手なこと:めんどくさいこと 主人公との関係:義理の兄 弱いもの:酒 使用刀:黒札
宇田川志乃
よみがな:うだがわしの 年齢(作品時):15歳 身長:155cm 性別:女 性格:明朗闊達で自由奔放かつ少々無軌道 特技:家事 好きな食べ物:蕎麦 一人称:「あたし」 主人公との関係:妻 好きな動物:うさぎ