デリバリーシンデレラのあらすじ・作品解説
「デリバリーシンデレラ」は、集英社「週刊ヤングジャンプ」で連載されていた漫画作品。作者はNONである。 一見地味な女子大生の山田雅美は、夜になるとデリヘル嬢として生活している。大学では介護士の進路を目指して勉強している。デリヘル嬢としての名前は「ミヤビ」で、女子大生の時はメガネ・デリヘル嬢の時はコンタクトで過ごす。また、雅美には親友がおり、同じく女子大生の松本亜紀という。亜紀は太ってこそいるものの、明るい性格をしている。佐々木香もまた雅美とは同じ大学に通っており、風俗嫌いながら、デリヘル嬢の時の雅美(ミヤビ)とホテルでばったり会ってしまったことから、戸惑うこととなる。ミヤビの勤務しているデリヘルの店長は宮前、同僚デリヘル嬢には、SMの女王様であるレン、夫がいる身でありながらデリヘル嬢をしているサクラや、ポッチャリ系の新人モモ、ミヤビの同期入店であり明朗な性格をしているミチルといった人々が勤めている。
デリバリーシンデレラの評価
デリバリーシンデレラの感想
デリヘルとしての生き方が及ぼすもの
昼間の地味女が夜の蝶に大学2年生の雅美は、昼間は大学生、夜は週に4~5日はデリヘル嬢として働いている。メガネでおさげ髪の地味女だけれど、自分のことを卑下しているわけではなくて、単純にその恰好のほうが楽だから過ごしている、というスタンス。夜は、少しでもお客様に喜んでいただくために、カラダも、髪の毛もすべてを綺麗にしてご奉仕する、“ミヤビ”へと変身するのだった。こういうタイプの場合、綺麗になっている時間は人格そのものも変貌してしまう設定が多い気がするが、この物語ではあくまで雅美もミヤビも同じ人物。多少見かけは違っているけれど、疲れた殿方を癒すために行動するところはまったく変わらない。そのあたり、好感が持てる作品に仕上がっている。描写は確かにエロいけど、ただのエロい漫画ではなくて、ちゃんと考えさせてくれる物語になっているよね。デリヘルという仕事、風俗というものに対して、どうしても嫌悪感を抱いて...この感想を読む
女性にこそ読んで欲しい漫画
デリヘル嬢の知られざる実態 多くの女性は、風俗業に嫌悪感を持つ。デリバリーヘルスという名前を聞いたことがあっても、実際どんな風俗業なのか知らない、むしろ知ろうとしない人も少ないだろう。本番の性行為はせず、男性が満足するまで奉仕する風俗嬢--いわゆるデリヘル嬢たち。『デリバリーシンデレラ』は、そんなデリヘル嬢を主人公とした物語である。主人公・山田雅美は、黒髪メガネのいかにもおとなしそうな外見ながら、夜はNO1デリヘル嬢「ミヤビ」として人気を集めている。ミヤビは豊満な身体と可憐な顔だちをした美女だが、その外見以上に男たちを喜ばせているのが「奉仕することによって男性を喜ばせたい」という主義だ(実際に雅美(=ミヤビ)は育ての親への借金を返済したあと、介護関係の仕事を選んでいる)。このミヤビの主義が男性たちの支持を集め、デリヘル嬢のルールを破り、本番行為で指名を得ようとしていたミチルよりも人気を獲...この感想を読む