満月をさがしての感想一覧
漫画「満月をさがして」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
死神と生きている人が結ばれるにはこうなる
死ぬ間際に会いに来てほしいいやむしろね、こんなかわいい人たちが命を取りに来てくれるなら、来てほしいなって思ったわ。壁からみょーんとやってきてくれるあのタイミングもまた、印象深い。死ぬはずだった満月の運命は、めろことタクトに出会ったことによって変わった。影響しあい、闇に向き合い、タクトが満月をフルムーンに変身させている間は病気も進行しなかったという奇跡。命を狩りにきたはずが、結果的には救ってくれた。それなら死神ではなく、やっぱり天使なんだろう。死にゆく魂を迎えにやってくる死神たち。死神は、自殺した魂が冥府で与えられる仕事。記憶を失った状態で、命を狩る仕事をするのが死神。まぁ記憶を取り戻したとしても仕事はなくならないらしいけどね。それならどのタイミングで彼らは役目を終えるんだろう…冥府の長ミスティアと部長さんが力を使って消滅する道を選んだけれど、天使として新たな役割を見出した冥府で、これか...この感想を読む
きっとハッピーエンドになると期待しながら読めるマンガ
のどを手術しなけりゃ死ぬってなんだちょっとわからないのが、死にかかわるのどを病気ってたぶんただのポリープじゃなくてガンなんだろうけど、現実味うすい感じがしますね。いや、マンガなんですけどね(笑)往診で診てもらってるって…それくらい末期…?とかそういう余計な設定に頭がいってしまう…若王子先生もさ、いや、ミュージシャンだったのに医者って…どんだけ頭がよかったんだよ、つーか年齢って実は何歳…??それと、最終的な満月とタクトの年齢差、これどうなってるんだ…??そしてタクトの昏睡状態の期間ってどれくらいになってるの…?このあたり、設定が気になりすぎてちょっと不完全燃焼感があります。そして文月さん…軟禁はまずいよ、虐待だよ…でもまあ気にしなくてもいいんですけどね、いいんですけど…気になるんだなーこれ。どっちかというと、ヒーローとヒロインは年齢近いほうが安心感が出ます。年齢の遠い主人公だちだと背徳感...この感想を読む
大人でも子供でも楽しめる作品
大人になってからも楽しめる作品私がこの作品を初めて読んだのは小学生の頃でした。すごく大好きで大人になってからふと本屋で見かけてまた読みたいなと思い購入し、子供の頃とはまた違った視点でこの作品の良さに気づけたと思います。この作品の魅力のひとつとして主人公の心情などが鮮明に描かれてるんですよね。激しい気持ち、もどかしい気持ち、純粋な気持ち、主人公の様々な心情に思わず感情輸入してしまい大人になってもうるって来るシーン多数あったと思います。シーンによって使われる比喩表現この作品では主人公の心情を鮮明に読者に伝えるため、比喩表現が場面場面使われてるんですよね。それがこの作品独自の魅力のひとつだと思います。言葉はで比喩表現だけでなく、人魚姫のシーンも私は大好きでお気に入りです♪神様、これも愛だと言うのですか…あのシーンほんとぐっと来ちゃいました。上手いなぁって思いましたね。とにかく登場人物が魅力的...この感想を読む
切なさの中にある暖かさに触れてください
自分の考え方を変えてくれた作品私がこの作品に出会ったのは、この作品の作者である種村有菜が好きだったという単純な理由でした。この作品が連載されていたのは、「りぼん」という雑誌であり、なんとなく見るという感じで最初は見ていました。しかしいつの間にか私にとって目が離せないお気に入りの作品になりました。私はこの作品に恋をした理由はおとぎ話などの独特の解釈があるところです。人魚姫をテーマに歌をつくるというお話で、主人公である満月が人魚姫になりきって歌を歌うというストーリーでした。王子様のこと愛しているが、自分が泡になってしまう、その葛藤する人魚姫の気持ちを考えたコマがあり、とても切なくなり、昔見ていた童話をまた見直してみたいと感じました。そしてああ、そんな感情が確かにあったのかもしれないと童話を違った見方でみることができました。また細かな内容だけではなくこの作品の中に描かれているネコやウサギ、イ...この感想を読む