大人でも子供でも楽しめる作品 - 満月をさがしての感想

大人になってからも楽しめる作品

私がこの作品を初めて読んだのは小学生の頃でした。すごく大好きで大人になってからふと本屋で見かけてまた読みたいなと思い購入し、子供の頃とはまた違った視点でこの作品の良さに気づけたと思います。この作品の魅力のひとつとして主人公の心情などが鮮明に描かれてるんですよね。激しい気持ち、もどかしい気持ち、純粋な気持ち、主人公の様々な心情に思わず感情輸入してしまい大人になってもうるって来るシーン多数あったと思います。

シーンによって使われる比喩表現

この作品では主人公の心情を鮮明に読者に伝えるため、比喩表現が場面場面使われてるんですよね。それがこの作品独自の魅力のひとつだと思います。言葉はで比喩表現だけでなく、人魚姫のシーンも私は大好きでお気に入りです♪神様、これも愛だと言うのですか…あのシーンほんとぐっと来ちゃいました。上手いなぁって思いましたね。

とにかく登場人物が魅力的

健気な夢を追いかける少女も魅力的ですが、この作品で登場するキャラはみんな個性的で女の子はとにかく可愛い！男の子はとにかくかっこいいですよね。個人的にはヤミナベお気に入りです（笑）登場してくる個性的な死神もこの漫画の魅力を最大限に引き立てているなと思います。それぞれ抱えるものがあって、重たい過去をみんな背負っていて、純粋少女漫画にしては少し重たい内容もあったんじゃないかと思いますが、それが逆に幅広い年齢層で愛されるポイントなんじゃないかなって思いますね、

少女の一途な想い

主人公の健気さ。主人公を想う一途な想い。この作品の名場面だと思われるその一途な想いを引き裂く出来事。えっ死んじゃってたの？！嘘でしょ！！と衝撃の後の飛行機事故の回想シーン。あのシーンは何度読んでも泣きそうになっちゃいます…。想い気づけた時にはもう遅かったんですよね。届かない行き場のない一途な想いが切なくてもどかくして本当に大人でも涙してしまうシーンだと思います。好きなひとには後悔しないようにちゃんと想いを伝えなきゃってすごい思わせてくれる作品でした。その後もすでにこの世にはいない１人の青年を想続けていた少女の健気さにはほんとやられました。死を他のに知られた瞬間の思い出にしたくないの！やめて！と穏やかなキャラは激しく変貌するシーンにも圧巻されました。少女漫画でここまで主人公の心情を描く作者さんはなかなかいないんじゃないかな、とほんとに尊敬し感動しました。