アリオンのあらすじ・作品解説
1986年3月15日に東宝で公開された日本サンライズ製作の劇場版アニメ。原作は「機動戦士ガンダム」でキャラクターデザイン、作画監督を務めた安彦良和の同名漫画(1980年から85年にかけて徳間書店・アニメージュコミックスから全5巻が、97年には全4巻からなる中公文庫-コミック版が発行)。監督も安彦良和。上映時間119分、総カット数2060の大作である。 神話の時代、兄弟でもあるゼウスとポセイドン、そしてハデスの3人は地上世界の覇権をめぐり対立していた…。 幼いアリオンは盲目の母とともに辺境の地で静かに暮らしていた。しかし、ある時、叔父ハデスによって言葉巧に連れ去られ、そこで成長し、さらには騙されているとも知らずにゼウスを倒そうと旅に出る。そこには過酷な闘いと思いも寄らぬ苦悩が待ち受けているが、困難の中で出会った様々な人たちの力を借り、アリオンは己が数奇な運命に強く立ち向かって行く。 2006年にDVDが、2013年には特典映像付きでブルーレイ版が徳間書店より発売されている。
アリオンの評価
アリオンの感想
ギリシャ神話だと聖闘士星矢に重ねてしまいます~
聖闘士星矢との比較同じくギリシャ神話をモチーフとした話ですが、内容は全然違う作品に仕上がっています。現代世界を背景としている「聖闘士星矢」と、ギリシャ神話そのものを背景としている「アリオン」では相違していても頷けます。しかし、神々のキャラクター性においても、ここまで違ったかたちで描かれるものなのか、と感じてしまうところが多かったです。むしろ、そんな観点で見比べていました。「聖闘士星矢」の代表格といえば、主人公側として描かれていた「アテナ」の存在です。「聖闘士星矢」の「アテナ」は平和・癒しの象徴として描かれていました。しかし、「アリオン」における「アテナ」は好戦的な印象が強く、目的のためには手段を選ばない存在として描かれていました。両作品における「アテナ」の存在は、真逆まではいかなくても、明らかに違うベクトルに向いているものでした。「アリオン」を観たことで、私自身の中での「アテナ」の印象...この感想を読む