キノの旅のあらすじ・作品解説
キノの旅は、2003年4月から7月にかけてWOWOWノンスクランブルにて放送された作品であり、原作は時雨沢恵一のライトノベルで、電撃文庫から刊行されている。「このライトノベルがすごい!」2006年度では第2位に輝き、2013年時点で文庫本のシリーズ累計770万部を超える人気作品。 主人公の少女キノが、言葉を話す二輪車のエルメスと共に旅をし、様々な国を巡りながら。独特な価値観や技術を持つ国家や国民と関わるストーリーで、1話完結型のファンタジーアニメ作品である。 2005年2月19日には劇場アニメ第1弾が上映され、更に2007年4月21日に第2弾が公開された。また、アニメ化された記念として、オリジナル短編アニメとブックレットも発売された。 アニメの他には、2001年12月にラジオドラマ化、2003年7月にはこの作品初のゲームが発売され2014年時点で4作、本編には書かれていないストーリーが書かれたビジュアルノベルが2007年時点で3作発売されている。
キノの旅の評価
キノの旅の感想
がっびーん!!
しゃべるモトラド(バイク)と10代の少女の旅。いろんなシュールな国をめぐる旅をしています。小説は未読でした。キノは最初男の子だと思っていました。話が進むにつれてキノは一人の男性と懇意に。「ラブラブだね」と冷やかすエルメス。は!?これはBLなのかと思ってしまったらキノは女の子なのね・・・。僕っ娘かい。2話では人食い人に殺されそうになりますが、キノの方が強く、相手をあっさり殺してしまいます。人をクールに殺すキノにびっくりですが、エルメスの淡々としたセリフにも腰くだけました。これからのストーリーもこんな暗い展開なのかな~と思うと先が思いやられました・・・。
美しくも不思議な国を旅しよう
時雨沢恵一先生原作のライトノベルに黒星紅白先生の美麗イラストで話題になったキノの旅がアニメ化しました!キノという少女がエルメスというしゃべるバイクとともにさまざまな国を旅していくストーリーです。ひとつの国に3日しか滞在せず、その間に国の概要を見て回ります。ただの旅行を描いたものではなく、旅の間に触れ合う人間との生々しいやりとりが魅力です。閉鎖された空間で特殊な発展を遂げた国やシステムなど作者の想像力に脱帽することまちがいなしです。小説の空気感を見事にアニメで表現しています。収録されている2話のタイトルなんて「人を喰った話」ですよ気にならないわけがないです。ハッとしたい人にオススメするアニメです。
原作の絵からは遠いけれども
個人的には、これに収録されているのが前半戦の一つ目のターニングポイントに感じました。話的にも、キノがどういう人物であるかなどが描かれていたりするので。2話収録されているため、その一話目の「大人の国」がその話で、前述の部分と、なぜ旅をしているのかが描かれます。若い旅人で、同伴はいない。なぜそうなったのか。そこをあくまできっかけとして淡々と描いているのが特徴かと思います。もう一つの「レールの上の三人の男」は、オムニバスのような形式のこの作品通り前話とは関係なし。どこへとも続くかという長いレールの上を走っていると3人の男に出会い・・・なんでもないようで、どこか悲壮感の感じられる話です。