不信のとき ウーマン・ウォーズの評価
不信のとき ウーマン・ウォーズの感想
男に同情する?それとも自業自得?
謎がたくさん残されたドラマ有吉佐和子さんの原作を何度も読み返していました。原作の時代設定は戦後ですが、ドラマは現代にリメイクしてありました。脚色のおかげで、より、妻と愛人のバトルが楽しめるようになっています。男のずるさと優柔不断、そして、結局真相を知るのは女でしかないことを知らしめる、ちょっとシニカルなドラマです。男というものは悲しいものです。このドラマのタイトル通り子どもが我が子であることに「不信」を感じなければいけないなんて。もちろん一般家庭では、そんなことはないでしょうけれども。自分が他の女に子どもを作っているのに、妻からは「無精子症」だといわれてしまう。じゃあ、愛人の子どもは誰の子なんだ?って悩んだでしょうね。疑ったでしょうね。ドラマでは、いろんなところが謎のまま終わっています。結局、何が本当なのかわからないままです。それを視聴者に決めさせようとしているんでしょうけど、そういう...この感想を読む
女の戦いの武器になってしまう子ども
正統派女バトル女の戦いの必須項目といえば略奪愛かなあと、色々考えましたが一番はこれだと思います。条件として夫婦または恋人のいる男性がふらっと浮気や不倫に走ってしまい、女のガチンコバトルが勃発するという典型的な流れに、アダルトな要素を加えた作品です。不倫相手、浮気相手が100%悪いにもかかわらず、完全なる悪者にさせないために、愛人の幼少期の家庭環境から現在に至るまでの苦労をもたせて同情を引いたり、なんの罪もない存在の子どもをバトルに参加させることで一方的な攻撃ができないようにしたりと一筋縄ではいかないちょっと卑怯な設定になっているなあと思いました。このドラマが2006年に放送ということで10年前になるのですが、当時リアルタイムで観ていて、特にラストをよく覚えています。確か男が自分で種撒いて、回収しきれずに死んでしまう無責任さに当時は呆れたなあと思い出しながら改めて観直しました。男性が死ぬことで、取...この感想を読む
不倫まみれのドロドロドラマ
道子は専業主婦。義雄の不倫以来、髪や服装を美しくして家事なども完璧にこなしてきた。しかしなかなか子供に恵まれず、婦人科に通う日々。義雄はあまり積極的に協力してくれない。義雄はクライアントの小柳につれられて行ったクラブで、ママをしているマチコに出逢う。マチコと義雄はすぐに深い仲になってしまう。道子とマチコも知らず知らずのうちに近くのスーパーで顔見知りほどの仲になっていってしまう。小柳は小柳で、道端で歌を歌う歌手志望よ少女、マユミと深い仲になっていた。人間関係はとにかく複雑に絡み合い、道子やマチコにいいよる男たちや邪魔する女たち。それでも2人は義雄を取り合い、義雄は2人にいい顔をしていく。そんな月日が流れる中、マチコが妊娠する。その後道子も妊娠する。義雄の二重生活はそのまま続くかと思われた。しかし義雄がガンに倒れてしまう。とにかく内容がドロドロとしています。みんな不倫して、みんな恋をしている...この感想を読む