燃えよ剣の名言/名セリフ

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小説レビュー数 3,368件

燃えよ剣

4.704.70
文章力
4.88
ストーリー
4.75
キャラクター
4.75
設定
4.75
演出
4.63
感想数
5
読んだ人
8

燃えよ剣の名言

燃えよ剣の名言集です。現在4件が登録されています。

わかりませんよ。 もって生まれた自分の性分で 精一杯生きるほか、 人間仕方がないのではないでしょうか。

沖田総司

肺結核を患っている沖田総司が土方歳三に言った一言

男の一生というものは」「美しさをつくるためのものだ。自分の。そう信じている。

土方歳三

大政奉還後、情勢が完全に劣勢になった新選組の中で、これからどうすると聞く沖田に土方がどうするとは男の考え方ではない、と答えた後の言葉。

なあ総司、おらァね、世の中がどうなろうとも、 たとえ幕軍がぜんぶ敗れ、降伏して、最後の一人になろうとも、やるぜ。

土方歳三

激動の幕末、どんどん味方が敵に寝返る中で、最後まで戦いぬこうと己の生き様を旧知の沖田総司に話しているシーン。

総司、"どうなる"とは漢の思案ではない。婦女子のいうことだ。漢は、"どうする"ということ以外に思案はないぞ。

土方歳三

自分達の大将である江戸幕府が崩壊寸前の時、旧知である沖田総司からの「土方さん、これから新撰組はどうなるのでしょうか?」という問に対しての返し。

燃えよ剣の感想

新選組副長である土方歳三に、組織のオルガナイザーの役割を与え、武士道の美意識という衣を着せることで、本物の"男の生き様"を描いた「燃えよ剣」

司馬遼太郎の「燃えよ剣」、上・下巻あわせてのレビューです。かつて新選組と言えば、鞍馬天狗の敵役。近藤勇は、芝居や講談で有名な「今宵の虎徹は血に飢えている」という名文句の豪傑然としたイメージの人物だ。沖田総司は、結核を病む薄幸の美剣士。そして、最も損な役回りだったのが、策謀をめぐらす冷酷非情な軍師・土方歳三であったと思う。その土方が、今日、一躍理想の男性像として受け止められるようになったのは、ひとえに司馬遼太郎の「燃えよ剣」のおかげではないかと思う。この作品で土方は、武州多摩の田舎剣客から身を起こし、風雲急を告げる京洛の巷に、甲州勝沼に、あるいは北の果て函館に、落日の徳川家に殉じ、果敢に散っていった男として、実に魅力的に描かれていると思う。そして、同時に彼が取らざるを得なかった"非情な行動"は、頑なまでに徳川家への、いや滅びゆくものへの節義を守るため、自らに"鉄の掟"を課した男のロマンとして...この感想を読む

5.05.0
  • dreamerdreamer
  • 158view
  • 2238文字
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