海の天辺のあらすじ・作品解説
海の天辺は、別冊マーガレットに1988年から1990年まで連載された、くらもちふさこによる漫画作品である。単行本は、マーガレットコミックスとして全四巻が刊行された。 多感な中学生の少女と、担任となった中学教師との淡い恋愛を描いた作品であり、童話の人魚姫がモチーフとされている。 中学二年生の椎名は、担任となった理科の河野先生に恋をしてしまう。椎名にとっては特別な存在となった河野先生であるが、大人の先生から見ると彼女は単なる「生徒の一人」にすぎない。童話の人魚姫では、人魚は海にから出て初めて出会った人間に恋をする。この作品では子供だった主人公が、初めて異性を好きになる瞬間を、人魚になぞらえて巧みに表現している。思春期特有の繊細な恋心を描き切った佳作として評価が高い。 ちなみに、作者は当時、プロ野球球団の横浜大洋ホエールズのファンだったことから、登場人物たちに実在したプロ野球選手の名前を付けているのにも注目である。
海の天辺の評価
海の天辺の感想
お気に入りの漫画です。
レビューしたくて、本棚に眠ってたのを起こしました。発行を見ると1989年と書いてあるので、24年前の作品なのですね。未だにどきどきします。中学生の主人公(椎名)が22歳の新任教師(河野先生)を好きになっていくお話しなのですが、先生がちゃんと子ども扱いしなきゃいけないところや、女性教師が主人公に嫉妬しちゃうところとか、じりじりしますが、椎名が純粋なので、河野先生も放って置けない様子です。椎名に恋する遠藤くんや、親友のキョーチ、クールな山崎先生・・・と2人の周りを取り巻く人たちも今後の流れにどう係わっていくのか楽しみです。くらもちふさこ先生の作品が大好きなのですが、この作品1~4巻は特にお気に入りにランクインしています。学生時代にこんな先生がいたら・・・と妄想しながら読んでくださいw