ニコニコ日記のあらすじ・作品解説
ニコニコ日記は小沢真理による少女漫画作品。2000年から2004年にかけて集英社「コーラス」にて連載、単行本はクイーンズコミックスコーラスにて全6巻が発売されている。 独身の売れないシナリオライター・小鳥遊ケイは、ある日突然知人で女優の紫野美冬から、隠し子であるニコの面倒を見るよう押しつけられる。ケイに対して心を開かないニコと交流するために始めた交換日記を通じて二人は次第に距離を縮め、「友達以上親子未満」の良好な関係を築いていく。ケイの恋人との別れや再会、美冬とニコの関係が表沙汰になるなど様々な出来事を乗り越え、他人同士が家族以上の絆を手に入れる様子が丁寧に描かれている。 2003年にはNHKにより全28回でドラマ化され、ケイ役を木村佳乃、ニコ役を永井杏、美冬役を大塚寧々が演じた。主題歌は島谷ひとみ「元気を出して」。深夜枠としては異例の大きな反響を呼び、2006年にBSで再放送、DVD化もされている。
ニコニコ日記の評価
ニコニコ日記の感想
何だかキュンとくる。。
小沢真理さんの作品を読むのは2作目です。前回読んだのは、『銀のスプーン』でした。そちらの発行日を確認していないのですが、たぶんこちらの方が前と思います。こちらは2001/8となっています。今回の作品も家族がテーマでした。血の繋がりがなくても家族・・・重くなりがちなテーマを優しく描いています。有名女優の隠し子をその元マネージャーが育てることになる・・・という。私も子供を育ててるので、気持ちが分かったり、また、気づかされる事もあって子供の手をギュッと握りたくなります(*´▽`*) 画風がとにかくほんわかするんです。銀のスプーンの方が上手くなってる気がしますがwこちらに出てくる男子も色っぽいですが、銀のスプーンの主人公の方がイケメンw 働く女子が自立しててっていうところでも憧れながら読んでいます。
ケイちゃん、だいすき!わたしもだよ、ニコ!
この作品を読んでいると、血の繋がりよりも、心の繋がりがどれだけ大切かと思う。しかし、読み進めていくうちに、血の繋がりが逃れられない運命と共に、人を形作るために大切なものなのだ、と気づかされる。ともあれ主人公達は皆他人で、元々深い繋がりがあったわけではないが、共に生きていく。不器用で、問題も沢山あって、楽しいことばかりじゃない。だけど、お互いに信頼し、抱きしめ合い、守り合い、支えている。他人同士だからこそ共依存にならない、良い関係を築いている。それでいて大切な人だと共通の想いを抱いている。なんて理想的なんだろう。小沢さんの作画がとても暖かく、カントリーな要素があり、「あ、こんな部屋に住みたい」と思ってしまうこともしばしば。表紙1つとっても、飾っておきたいくらい。全ての女性達への贈り物だろう。