花に染むのあらすじ・作品解説
花に染むは、2010年3月から2011年10月までコーラスにて連載され、完結後、新章として、2013年7月よりココハナ(Cocohana)にて連載が再び開始された恋愛漫画である。単行本は第1巻から第5巻まで刊行されている。 2011年には、審査が漫画に関わるクリエーターで行うことをポリシーとする文化庁芸術祭の漫画部門の第15回審査委員会推薦作品に選ばれるなど、同業者からの高い評価を受けている。 主人公である、曽我部花乃(そがべかの)と、花乃が弓道を始めるきっかけとなった親友、比々羅木神社の次男である圓城陽大(えんじょうはると)、そして、比々羅木神社の火災事件により陽大が養子に入った花染神社の娘、圓城雛(えんじょうすう)をはじめとした、いろいろな人物が登場していく中で、恋愛、事件、友情が絡み合い、弓道を軸にして、登場人物の成長と共にストーリーが展開していく、ミステリー要素も含まれた恋愛物語である。 この作品は、花に染むの舞台となっている町の花染駅を起点にそれぞれ5分圏内の町の人々をつなぐようにストーリーが展開する「駅から5分」を別の視点からとらえて描かれスピンオフ作品である。
花に染むの評価
花に染むの感想
「花に染む」を独断と偏見で考察してみる
「駅から5分」の続編として発売された「花に染む」。第21回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作でもあり、たくさんの話題を呼んだこの作品もまた、くらもちふさこ大先生を語る上で欠かせないもの!本当に何回も読み返しては、ない頭で思考を巡らせます。そんな花に染むを、わたしの独断と偏見を交えて語ります(石ころ投げないでネ)この町で友と会い、礼節を知り、恋を育んだ始まりは、序章として描かれている花乃と陽大や陽向、雛との出会いから。当時小学6年生だった花乃は陽大の流鏑馬に心を奪われます。最初は「こんなガキんちょだったっけ?」と天真爛漫な陽大に不信感を募らせる花乃でしたが、陽大の的を射抜く姿に惹かれて(後に人として惚れ込んでいると鄒に語る花乃)倭舞中の弓道部に入部することを決意します。背中に感じる陽大の気配 甲矢と乙矢を支え持ち 騎座から腰を切って息を吐く 立ち上がる 陽大の一糸乱れぬ息遣いが私の平常心を守る試...この感想を読む