銀のスプーンのあらすじ・作品解説
銀のスプーンは、日本の漫画で小沢真理の漫画作品である。この漫画は2010年からkiss(講談社)で連載されている。この漫画の単行本は講談社のコミックキスから10巻が発行されている。 このストーリーは、料理作りに目覚めた男子高校生とその家族と友人の日常と成長物語である。単行本では、ストーリー上に出てきた料理を作者が実際に作ってその料理のコツなどを紹介している。 主人公の男子高校生律は、母が入院して弟妹たちに料理を作ることになったことをきっかけに料理に目覚めていく。律と同級生の夕子は、料理のアドバイスを通して彼と親しくなるが、彼とそれ以上の関係にはなれない。そんな中、律は自分が養子だということを知りショックを受ける。だが、友だちの励ましや家族との今までの思い出により心が癒される。 各巻で登場した料理が紹介されていることから、多くのブログなどでも実際に漫画に出てきた料理を作って紹介されており、料理漫画としても人気である。
銀のスプーンの評価
銀のスプーンの感想
こんな完璧な人間がいるのか?
幸せな家族に訪れる試練早川律は成績優秀しかもイケメンの高校生。少女漫画にはありがちな登場人物ですが、彼はそれだけではなくとにかく性格が優しいです。小沢真理さんの描く漫画では優しくて穏やかな登場人物が多いように感じます。ご本人も優しい方なのかもしれません。それはさておき、まさに完璧人間の律ですが、彼のいいところは割と普通の高校生だというところです。弟と妹がいて、いい兄ではありますが、普通に友達と遊びに行ったり、最初は全然家事ができなかったり、親しみを感じさせてくれます。そんな律たち家族が大きな試練に直面します。それは母の入院です。母の入院を知って1人涙する律くんは本当に素敵です。これが夕子との出会い、鰹節との出会いになります。ここで律は料理に目覚めるのですが、最初は全然料理ができず、それも今時の高校生らしくていいですね。最初にもらった鰹節でおかかを作るところなんか、一人暮らしをしたことのあ...この感想を読む
漫画だけど、料理本も兼ねる社会問題も描き出している鋭い感覚の作品
孤高のプリンスの涙父は3年前に他界。母の入院。日常であって、非日常的な一日から物語が始まる。母の症状だが、医者に告知希望という言葉にあるように、何だか重そうなのかなという感じが伝わる。早川母は、律にだけは話をする。それが言葉になっていないので、読者側には伝わらない。律の表情と、治療方針という言葉で大体の容態を考えるようになっている。言葉で伝えないことで、弟と妹には、内緒であることがよくわかる。だが、律の涙で明らかになる場面で、決定的に重いことを示唆している。見事な漫画の手法だなと思う。彼の同級生の倉科夕子、プリンスと彼をひそかに呼んでいる普通の女子だ。彼女とたまたま会ったことで、元気をもらい、食べ物を作り生きていこうとする律の姿が描かれている。その日の夜ご飯は、白ご飯とおかか。そのおかかを手作りするのだが、おかかの味も弟と妹では、味を変えてそれぞれの好みに合わせている。少しの料理でおな...この感想を読む
家事・・・私もがんばろって思いますw
とにかく押し付けがましくない、ほのぼの感があります。お父さんが亡くなって3回忌という暗めのスタートで、どうやらお母さんは重い病気と闘う事になってしまい、高校生の兄が2人の幼い兄弟のために料理を作ることになる・・・という、文字にすると重くて暗い話しなんだけど、小沢先生の描く登場人物たちのふんわりした感じが軽くしてくれます。兄がとっても優しくてほんわか。で、超イケメン。二人の弟妹のために作るお料理がとっても美味しそうで、材料がそろっていいたなら、作ってみようかな??と思わせますw最後に、レシピが載っていて、読んでほっこりして、おなかもほっこりできそうです★続きが楽しみ!
銀のスプーンの登場キャラクター
早川律
よみがな:はやかわりつ ニックネーム:神 プリンス 性別:男性 国籍:日本 所属:華麗台高校 特徴:秀才 価値観:弟妹たちにやさしい 物語上での目的:東京都内の大学に進学 容姿:端麗 学年:高校3年生