絶対泣かないの評価
絶対泣かないについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
絶対泣かないの感想
働く理由
真面目であればあるほどバカを見ると思う。結局は柔軟であることが必要なのだ。それが仕事を続けるコツなのではないだろうか。ガチガチに硬い真面目さは、仕事をしている方も、頼む方も、疲れきってしまう。銀行員の「私」。与えられたルーティーンワークを真面目にこなしていても、こなしているだけ。ノルマも、こなしているだけ。私にはそのように見える。もしかしたら、「私」の顧客には安心感を与えても、「私」自信には虚しさが積もっているのではないだろうか。毎日毎日同じことを繰り返し、ただこなしていく。お金をもらうことが働く理由かもしれないが、それだけでいいのだろうか。「私」が友人から買わされた数々の商品。その中に答えがあると感じる。結局は、真面目にノルマをこなしても、返ってくるのはこんなガラクタだけなのだ。真面目に、真面目にノルマをこなして得たものは、なんだったのだろう。本人も、きっとそう感じているはずである。...この感想を読む