赤毛のアンを読んで私が考えたこと。
本当に救われたのはマリラとマシュー。私がこの本を読んで一番感じたのは、本当の意味で心や人生を救われたのは、孤児だったアンではなく長い間心を閉ざし、喜びも悲しみも感じることなく長い年月を過ごしてしまったマリラとマシューの兄弟だったのではないかということでした。モンゴメリの後の作品の中にもこういった境遇の年老いた人々がたくさん出てきますが、アンは神様から二人への最後の愛の贈り物だったのではないかなと思いました。愛情、教育の大切さ。アンはリンド夫人との最初の出会いで自分の見た目や赤毛をひどく言われたことに腹を立て、その場で言い返しケンカをしてしまいます。その後も何度となくいろいろな失敗を起こしながら、その度にマリラやマシュー、その他の心ある人々に諭され、慰められ前向きに成長していきます。ここに本当の教育の姿がある気がします。子供にたくさんの失敗をさせ、それを体験させること。そしてそれを大人が...この感想を読む
4.54.5
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