人類にとってロボットは道具、それとも友人か
ドル箱スターのウィル・スミスが臨んだSFアクション。 SF作家のアイザック・アシモフの短編集『われはロボット』と、脚本家ジェフ・ヴィンターの『ハードワイヤー』を参考に作られています。 ロボットが雑用をしてくれる近未来の世界観だが、それも50年以内には実現しそうな勢いですね。 所詮ロボットはロボットでプログラムされた通りに働くのが常識となる世界の中で、自我を持ったロボットが殺人事件を引き起こすという物語。 その黒幕がまさかの人工知能という『ターミネーター』設定。 トラウマを抱える主人公という王道をこなすウィル・スミスは安定の演技。 古典SFを現代風に解釈した設定は悪くなく、映像は言うまでもなく迫力がある。 余計なロマンスがなかっただけでスッキリした構成だが、中途半端にヒロインを登場させた意味合いはあまり感じなかった。 物語の鍵を握るサニーのキャラクターも自我を持ったロボットとして、黒幕となる人工知能のヴィキと対等な存在ながら、最後に見せるシーンはそう遠くない現実を色々と考えさせる。
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