ほっこりしてしまう汗臭くない青春ストーリー - フラガールの感想

福島県いわき市の新しい名所として、常磐ハワイアンセンターを作るということで、家族が炭鉱で働くセピア色の街の中で生まれ育った主人公が、友人に誘われてフラガールの説明会に行きますが、いつしか本気でフラガールになるために成長していきます。ただし、ヒロインの母親からひどく反対されたり、自分を誘ってくれた友人が引っ越したり、ダンス教師の方にも色々家庭で悩みを抱えていて事が進まなかったり、ハワイアンセンターがもうすぐ完成するのに、フラガールたちは全然できていなかったり、色々悩みがある中で迎えたフラガールの初舞台はどうなるか・・・・・・。 常磐ハワイアンセンターは子供の頃に行った事がありますが、フラガールたちが日本にいるにも関わらず見事なフラダンスで子供心に驚いた思い出があります。ハワイアンセンターが出来上がるまで、フラガールたちだけでなくそれを取り巻く大人たちの葛藤であったり、ダンス教師の思いであったり、みんなが完璧ではないけれど、その中でベターと妥協を積み重ねていって、最高ではないけどできるだけ最良の結果を招くように努力する、という細々としているけれど大事なことをこの映画から伝わってきました。 最後の蒼井優のソロダンスがすばらしかったです。以前、他の映画でクラシックバレエを披露しただけあって、本当に美しかったです。 エンディングはジェイク・シマブクロの明るい希望に満ちたやさしいウクレレの曲が、この映画の優しさを演出していました。