ダークナイトの名に恥じない暗さにどんよりムード・・・ - ダークナイトの感想

理解が深まる映画レビューサイト

映画レビュー数 5,784件

ダークナイトの名に恥じない暗さにどんよりムード・・・

3.03.0
映像
4.5
脚本
3.0
キャスト
3.0
音楽
3.0
演出
3.0

一時期、一斉を風靡したかのように騒がれたこの作品ですが、見逃したまま月日が流れました。しばらくして、何となく観なくてはいけないような気になり、観たところ、あまりの暗さに変なもの観ちゃったなぁ、、、と自爆してしまった映画の一つです。かなり暗いので、バットマンが大好きな人以外は、観る時を慎重に選んでから観た方がよさそうです。 映像は本当にスタイリッシュです。・・・が、たった数年前の作品なのにもかかわらず、あまりにもVFXや流行に頼りすぎると、逆に時代感が強く残ってしまい、数年後には目も当てられない、という結果になっているような気もしてしまいます。 古い映画にもそういった技法が邪魔をしている作品もありますが、脚本がよければそれもご愛嬌なところもあると思うのです。が、この作品に関して言えば・・・ちょっとどうかなぁ、と思います。 ジョーカーは、不気味です。かなりエグいシーンもあります。が、しかし、冷静にこの映画を観ていると、実はジョーカーとバットマンが実は共存していないと生きていられない、というストーリーが見えてきてしまい、おいおい、と思ってしまうんですよね。 悪を制するだけがアメコミではないぞ、という気配を感じ取った私ですが、そういう繊細な作品は日本の漫画に任せたほうがいいのではないかなぁ、と思ってしまうのです。どんなに続編に繋げる前哨戦の意味があったとしても、もう、アメリカのコミック映画なら、こてんぱんに強いところを見せる作品でいいんじゃないか、と思うんですよね。 最後になりますが、マギー・ギレンホールって知的な美人という配役なのだと思うのですが、私にはどうしても頬の垂れ下がった、疲れた顔のおばあちゃんに見えてしまうのですが・・・いかがでしょうか。

あなたも感想を書いてみませんか?
レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。
会員登録して感想を書く(無料)

他のレビュアーの感想・評価

ノーランとヒースの映画

シリーズものが陥る罠からのリブート原作もののシリーズ作品は、作を重ねる毎に作品のモチベーションや精度が落ちて来るものと相場が決まっている、概してそんな先入観があります。特にいわゆる「ヒーローもの」に関しては、それは避け難く通る道なのだというのが基本認識なので、「◯◯パート2」とか「◯◯リターンズ」みたいな作品に対してはつい懐疑的になってしまいます。そしてやはり、その認識は残念ながら覆されることが少ないものです、あくまで個人的な意見ですが。しかし、この「バッドマン」シリーズの変遷に関しては、その認識は当てはまりません。それはもちろん、ひと言で言えばクリストファー・ノーランが監督になったからに他ならないというのは誰もが認める最大の要因であることでしょう。シリーズ1作目はティム・バートンが監督し、これはいかにもバートンらしい世界観と故プリンスの手がけた素晴らしい音楽、(そしてあの印象深いジャ...この感想を読む

4.84.8
  • kafuluikafului
  • 255view
  • 2245文字
PICKUP

神経を逆撫でする映画。

クリストファー・ノーランが監督した『ダークナイト トリロジー』第2作。本作ではゴッサム・シティの混沌さが前作よりもより強調され、そこに悪の華・ジョーカーが跳梁跋扈する、怪しい異空間的映像になっていると思います。ヒース・レジャー=ジョーカーの存在感はまぎれもなく、地味に徹するクリスチャン・ベール=バットマンはいろんな意味で追い詰められていますが、その重圧ー追い込んでいく感じーが嫌というほど味わえる演出に、何度か画面から目を背けてしまいました。怖すぎるんだよう!ジョーカーに比すれば小物ではありますが、トゥーフェイスも十分怖いです。マイケル・ケインがこの映画の中では最もかっこいい気がしますが(笑)、ゲイリー・オールドマンといい、渋い役者ががっちり脇を固めているのも魅力です。バットマンとジョーカーが互いの中に共通する部分を発見し、対立しながらも自分のなかに認めたくないものを見出す…という内的葛藤...この感想を読む

4.54.5
  • nyan_chunyan_chu
  • 137view
  • 440文字

感想をもっと見る(7件)

関連するタグ

ダークナイトが好きな人におすすめの映画

ページの先頭へ