ダークナイトの名に恥じない暗さにどんよりムード・・・
一時期、一斉を風靡したかのように騒がれたこの作品ですが、見逃したまま月日が流れました。しばらくして、何となく観なくてはいけないような気になり、観たところ、あまりの暗さに変なもの観ちゃったなぁ、、、と自爆してしまった映画の一つです。かなり暗いので、バットマンが大好きな人以外は、観る時を慎重に選んでから観た方がよさそうです。 映像は本当にスタイリッシュです。・・・が、たった数年前の作品なのにもかかわらず、あまりにもVFXや流行に頼りすぎると、逆に時代感が強く残ってしまい、数年後には目も当てられない、という結果になっているような気もしてしまいます。 古い映画にもそういった技法が邪魔をしている作品もありますが、脚本がよければそれもご愛嬌なところもあると思うのです。が、この作品に関して言えば・・・ちょっとどうかなぁ、と思います。 ジョーカーは、不気味です。かなりエグいシーンもあります。が、しかし、冷静にこの映画を観ていると、実はジョーカーとバットマンが実は共存していないと生きていられない、というストーリーが見えてきてしまい、おいおい、と思ってしまうんですよね。 悪を制するだけがアメコミではないぞ、という気配を感じ取った私ですが、そういう繊細な作品は日本の漫画に任せたほうがいいのではないかなぁ、と思ってしまうのです。どんなに続編に繋げる前哨戦の意味があったとしても、もう、アメリカのコミック映画なら、こてんぱんに強いところを見せる作品でいいんじゃないか、と思うんですよね。 最後になりますが、マギー・ギレンホールって知的な美人という配役なのだと思うのですが、私にはどうしても頬の垂れ下がった、疲れた顔のおばあちゃんに見えてしまうのですが・・・いかがでしょうか。
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