映画は歴史を作ったのか、ベルリンの壁 - ベルリン・天使の詩の感想

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映画は歴史を作ったのか、ベルリンの壁

5.05.0
映像
5.0
脚本
5.0
キャスト
4.5
音楽
5.0
演出
4.5

1987年公開のフランスと西ドイツ、際どい時点で際どいテーマの際どい国が合作の映画です。 天使達は悲しんでいる人間にそっと寄り添い人間の心の呟きを聞き、肩に手を置くと心がすっと楽になるのです、この肩に手をかけるいうのは、フランス語でも英語でも、肩を貸して泣かせてくれと言う言い回しがあります。このときに回りに色は無くモノクロです。 天使が恋をしたときに、年長者が声をかけます、私も昔は貴方の様だったと。 勇気を奮って天使が人間になったときの言葉にぐっと来るでしょう、まるで子供のように全ての物事を知りたがるのです。我々は何と傲慢な生活をしているのでしょうか、死が傍に来たとき初めて我々も失うものに感謝するのでしょう。 ドイツの西東を分ける壁は1989年11月10日に破壊、1990年10月3日に東西ドイツが統一、この壁が冷戦の象徴でした。この映画が影響したのか、影響を与えたのか、それともレーガンがスピーチしたのが効いたのか、壁は壊されました。 プロパガンダ映画の極みとも言えましょう。 映画のモチーフに天使を選ぶのが素晴らしい、共産主義と宗教は水と油ほど混ざらないものですが、実は共産主義は宗教なのです、ゆえに混ざらない、反発するだけになります。

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