ブラッククローバー レビュー - ブラック・クローバーの感想

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ブラック・クローバー

4.504.50
画力
4.17
ストーリー
3.83
キャラクター
4.83
設定
4.00
演出
4.00
感想数
3
読んだ人
3

ブラッククローバー レビュー

4.54.5
画力
4.5
ストーリー
4.0
キャラクター
5.0
設定
4.0
演出
4.0

目次

意見が分かれる作品

この物語でまず、主人公と言っていい人物が二人出てくる。能力も全く違い、性格も真逆である。主人公をアスタと仮定して進めていくと落ちこぼれだと思われていた少年が徐々に活躍していき、ヒーローになるという、どこかで必ず見たことがあるようなストーリーになってしまう。ただ、この物語はそこが違う。片方は魔法がめちゃくちゃできて、かっこよくてイケメンでるが、もう一方は魔力は全くなくて、チビである。ただ、魔力を受けつけないという剣を魔導書から出すことができ、反則レベルに強い。アスタは体力と腕力はありえないほど持っているので彼にとってはうってつけといっていいほどだ。なぜなら、彼は非常に感情的に動く方で、頭脳というより力で勝負というキャラであるから。二人の平均をとると最強になるというがこの物語ではよくわかる。ただ、そこには反論を持つ人も多いだろう。なぜなら途中まで読めば漫画を読めば、彼ら二人が手伝って敵を倒していくということが容易に予想できるから。バトルアニメでは敵が出てくるたびに、シリーズごとの活躍するキャラが初めの段階で分かる。また、少年の伝説とも言っていい物語は一人の男の子を主人公とするべきだと考えるひともいるかもしれない。さらに単純に感情的な主人公が嫌いで、体力馬鹿で力ずくだけで敵を倒すだけの物語は受けつけないという人もいるはずだ。その反論に関して言えば否定することは難しい。しかしながら、この物語は主要な二人だけではなく、他にも活躍するキャラはたくさんいて、彼らは個性豊かでおもしろいと個人的には思うのだ。内容がおもしろくて深いものというのは主人公だけではなく、他にもストーリを進めていくうえでキーとなるような人物がいて、その人物が特徴的であったり、個性が強くないと内容に深みが出ない。この物語は大人向けの考えさせられるような物語ではない。だが単純に、コメディシーンと「友達にいたらおもしろいな」みたいなところがあり、そこは大人子供も楽しめると思っている。

キャラ解説

アスタについてはもうほんとに感情的と言っていいと思う。声を毎日張り上げててうるさい。毎日元気。そして体力馬鹿。ただ、正義感が強く明るくておもしろい。最初の方から筋トレのシーンがたくさんあって、ユノと競おうとしているところですぐに分かると思うが、頭より体で勝負というタイプだ。戦略ゲームで例えると真っ先に突っ込んでいく突撃兵だ。ユノはクールであり、魔法をどのように使うか考えて勝負していくタイプだ。あまりにもクールでなんでもできるタイプなのでもし彼だけが主人公ポストだったら絶対売れないと思う。共通である、二人とも熱くてその個性で周りに影響を与えられるような魅力がある。どっちが今後勝って、魔法帝になって活躍するのか目が離せない。ただ、個人的に二人とも強いので二人とも魔法帝になるのではと思ってしまう。アスタだけでは到底無理で、でもユノだけだと正直ストーリーがつまらない。アスタのキャラを変えるという手もあるが、それだと内容がありきたりで読者が減ると思う。やはり私的に大好きなノエルに活躍を期待して女帝になってほしいと思う。そうなるとおそらくアスタが旦那なのかもしれないですが。ノエルはこの物語のヒロインとしてはもってこいのポジションで大切なキャラだと思っている。ツンデレなお嬢様キャラなのは他の物語でもたくさん見かけるが、弱点があってかわいくておもしろい。ノエルファンはきっとこの漫画を読んでていると思う。黒の暴牛団のメンバーは濃すぎて解説しずらいが、大事なキャラクターたちだと言っていい。苦心坊キャラ、女の子大好きキャラ、何言ってるかわからないキャラ、どれも大切だ。そして最強ヤミ団長。ほんとうにヤンキー団長で、強くて男前な団長が私は好きです。他の団も濃すぎる団長メンバーたちで構成されていて、覚えやすい。団名は覚えにくいですが。今後もほかの団長との絡みも楽しみだ。

ストーリへの注文

しかしながら、もうちょっと彼らを活躍させてほしいなという部分もある。アスタ、ユノだけを活躍させていくのでは展開的におもしろくないので、他のキャラクターの強さとか成長していくとことかを含めていってほしいと思う。ただ、この物語では団がたくさんあるので、内容構成を考えて、どんな敵キャラを立てて、どのように倒していくのかを考えていくことは難しいとは思う。単純だと誰も読まなくなるので。あと最初にいた教会の子たちが絡んでいっていく展開も見てみたい。シスターがアスタに救われて好きになりそうな展開であるとか。そうじゃなくても奇想天外の話を盛り込んでいくシーンを増やすことで内容がおもしろくなっていっくし、それできっと読者も増えると思っている。もちろん他にも読者層を増やしていくには大切な要素がたくさんあると思うが。今後の展開に注目していきたい。

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他のレビュアーの感想・評価

まさにアクション大好き少年漫画

よくある話なのになんかハマる魔法があって当たり前の世界・クローバー王国。代々の魔法帝と配下の魔法騎士団によって守られた国。そこを舞台に、貧しい孤児院で育ったアスタとユノが魔法帝になることを目指して奮闘するストーリーになっています。チビでガサツ・生まれつき魔力を持たないアスタと、魔法の才能に恵まれ容姿端麗なユノ。正反対の二人だけれど、お互いがお互いを信頼している関係性がすごいいいですね。孤児院に同じに日に捨てられていた二人。ずっと一緒だったのに、魔法の力にはいつしか天と地ほどの差がついてしまっている。だけど、アスタは魔法帝になることを諦めていなくて、ユノもアスタと自分のどちらかが必ず魔法帝になると信じて疑っていないのです。あー少年漫画らしい!すがすがしいです。最近凝った漫画ばかり読んでいたので、わかりやすい単純なアクション冒険ストーリーがしみるね。主人公とそのライバル、国の設定、登場人物...この感想を読む

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  • betrayerbetrayer
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  • 3112文字
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4.54.5
  • kiokutokiokuto
  • 204view
  • 3041文字

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