ガラスの仮面は超大作 - ガラスの仮面の感想

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漫画レビュー数 3,136件

ガラスの仮面

4.004.00
画力
3.88
ストーリー
4.00
キャラクター
3.75
設定
4.13
演出
4.00
感想数
4
読んだ人
24

ガラスの仮面は超大作

3.53.5
画力
3.5
ストーリー
3.5
キャラクター
3.5
設定
4.0
演出
3.5

目次

超大河ドラマ

ガラスの仮面は、誰もが知っている、超大作ですよね。読んだことがない人も、こちらの作品の名前だけなら聞いたことがあるのでしょうか。本当に長い話で、作者も既にかなりご高齢になるかと思います。どのような決着を迎えるのか、そしてそれ以前にこのお話は最終回を迎えることができるのでしょうか。色んな意味で今後も気になるころです。
私の好きなキャラクター
私が一番好きなのは、なんといってもあゆみさんです。この超美女で超天才で家柄にも恵まれている彼女は、本当はすごい努力家です。周囲は「あゆみさんは天才だから」「あゆみさんは生まれつき美人だから」「親の七光りもお持ちで」とか思っていますが、彼女の本当の才能は、死ぬほどの努力ができることではないでしょうか。

主人公の北島マヤは天才型

主人公の北島マヤは努力もしますが、どちらかと言えば天才タイプですよね。何年も努力してきたあゆみさんにあっさり追いつき、時には追い越してしまいます。マヤは「あたしじゃあゆみさんに叶わない。。。」とか言いながら、結局あゆみさんを負かせてしまったりします。このガラスの仮面の主人公は北島マヤですが、どちらかといえばあゆみさんのファンの方が多いのではないかと思います。

北島マヤの生い立ち

北島マヤははあゆみさんとは逆で、貧乏で親にもないがしろにされてと、悲惨です。父親はいません。お母さんは、働きづめで毎日イライラしていて、演技に夢中な娘を見て怒りマックスです。このお母さんは、どうして娘の才能に気が付かないのか、本当に不思議です。「この愚図」とか「のろま」とか「こんな娘に才能なんてあるわけない」とか、実の娘にいう言葉なのかと耳を疑います。そのくせ、マヤが役者としての才能を開花させたら「自分の娘だ、すごいだろう」と周りに自慢しまくりです。本当に最低な親だと思います。最後、目が見えない不自由な体で命を懸けて娘が主演の映画館までたどり着き、娘の演技を聞きながら死んでいくところは、泣けますが。。。この母親が死んでしまうことでマヤは自暴自棄になり、芸能界から干されてしまいます。本当に死んでからも迷惑をかける、困った親だと思います。

ようやく真澄さんと両想い。

連載から何年もたって、ようやく真澄さんとマヤが結ばれましたね。嬉しい気持ちも当然ありますが、ほっとしたというのが正直なところでしょうか。ここまで本当に長かった。でもその陰に紫織さんとか桜小路君とか、やっかいなのが潜んでいますので油断はできませんね。このまま幸せになって欲しいのですが。。。

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演劇漫画の金字塔

当時中学生が読むには早すぎたこのマンガを初めて読んだのは、中学生の頃。ちょうど主人公北島マヤが家出した時と同じくらいの年齢の時に読んだ。その時は自分に何が出来るか、何に向いているかなんてさっぱりわからないのに進路とかは具体的に出さないといけない学校にうんざりしていて、北島マヤのように何をおいてもやりたいと思えるものに出会えることが単純にうらやましかった。うらやましい反面、実際自分にここまでする勇気があるのか(中学生なのに家出したり)自問自答したりして余計に落ち込み、以来遠のいていた作品でもあった。大人になってそういうことがあったことを思い出し、急に読みたくなってもういい年になってから「大人買い」なるもので全巻そろえた。主人公北島マヤは、天性の才能(台本を一度で覚えてしまうのは才能だろう)に加え、様々な努力をしている。本人が努力と思っているかどうかは謎だが、毎日演劇のことを考えて生活して...この感想を読む

4.04.0
  • miyayokomiyayoko
  • 308view
  • 3207文字
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千の仮面を持つ少女…だったっけ?

祝・連載40周年(^_^;)今、手もとにとある百貨店のバレンタイン企画冊子があるのですよ、なんと懐かしや「ガラスの仮面」とのコラボ企画。おいどうした高〇屋! 怖いもの見たさでホームページも開いてみましたよ。わははははは、この絵だこの絵だ!、インパクト強いわぁ。しかも書き下ろしじゃなくて、とっても見覚えのある漫画本編に使われたコマのコラージュ! 乱れ飛ぶ花、大仰なポーズ、葛藤して思わず白目になるマヤと亜弓。しかしうまいこと台詞だけ入れ替えて、効果的にキャンペーン告知が展開されとるとか、プロの仕事だわ。遊び心を入れながら、販売戦略はみっちり張り巡らせる〇島屋、恐ろしい子っ!のっけから茶化してしまいましたが、そう、40年経つんですねー(遠い目)。1976年に連載開始されたこの漫画、とにかく勢いのある作品でした。あの頃の漫画作品は、細けぇことはどうでもいいんだよ、とばかりにハッタリ効いていたなぁ。サブカルチャ...この感想を読む

3.53.5
  • さまんさたびささまんさたびさ
  • 169view
  • 2176文字

このマンガを読んで、マンガ家になりたくなりました。

この作品をはじめて読んだのは高校生の時。それまでは格好いい可愛い綺麗な絵のマンガばかり読んでいて、正直、古くさい絵柄だな、というのが手に取った時の印象です。友人に強く進められ、しぶしぶ開いて数ページ読みはじめると、恐ろしい吸引力で物語に引き込まれ、足元が崩れていくかのような衝撃を受けたのを覚えています。読み物、とかくマンガというものは絵柄によって受ける印象が半分をしめます。表紙買いという言葉が存在するように、格好いい綺麗な絵柄は手に取りやすく、またファッション同様に流行も大切です。しかし、この作品において、マンガは流行の絵柄が全てじゃない、ということを学ばさせてもらいました。ジャンプ全盛期、派手なアクションに女性受け満載のキャラクターが活躍するマンガばかり読んで、カラオケ三昧苦労知らずな私には、主人公マヤの恐ろしく貧乏で過酷な学生生活には共通する部分はありません。しかし、不幸であるから...この感想を読む

5.05.0
  • みみみみみみ
  • 76view
  • 626文字

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