ガラスの仮面の感想一覧
漫画「ガラスの仮面」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ガラスの仮面は超大作
超大河ドラマガラスの仮面は、誰もが知っている、超大作ですよね。読んだことがない人も、こちらの作品の名前だけなら聞いたことがあるのでしょうか。本当に長い話で、作者も既にかなりご高齢になるかと思います。どのような決着を迎えるのか、そしてそれ以前にこのお話は最終回を迎えることができるのでしょうか。色んな意味で今後も気になるころです。私の好きなキャラクター私が一番好きなのは、なんといってもあゆみさんです。この超美女で超天才で家柄にも恵まれている彼女は、本当はすごい努力家です。周囲は「あゆみさんは天才だから」「あゆみさんは生まれつき美人だから」「親の七光りもお持ちで」とか思っていますが、彼女の本当の才能は、死ぬほどの努力ができることではないでしょうか。主人公の北島マヤは天才型主人公の北島マヤは努力もしますが、どちらかと言えば天才タイプですよね。何年も努力してきたあゆみさんにあっさり追いつき、時に...この感想を読む
演劇漫画の金字塔
当時中学生が読むには早すぎたこのマンガを初めて読んだのは、中学生の頃。ちょうど主人公北島マヤが家出した時と同じくらいの年齢の時に読んだ。その時は自分に何が出来るか、何に向いているかなんてさっぱりわからないのに進路とかは具体的に出さないといけない学校にうんざりしていて、北島マヤのように何をおいてもやりたいと思えるものに出会えることが単純にうらやましかった。うらやましい反面、実際自分にここまでする勇気があるのか(中学生なのに家出したり)自問自答したりして余計に落ち込み、以来遠のいていた作品でもあった。大人になってそういうことがあったことを思い出し、急に読みたくなってもういい年になってから「大人買い」なるもので全巻そろえた。主人公北島マヤは、天性の才能(台本を一度で覚えてしまうのは才能だろう)に加え、様々な努力をしている。本人が努力と思っているかどうかは謎だが、毎日演劇のことを考えて生活して...この感想を読む
このマンガを読んで、マンガ家になりたくなりました。
この作品をはじめて読んだのは高校生の時。それまでは格好いい可愛い綺麗な絵のマンガばかり読んでいて、正直、古くさい絵柄だな、というのが手に取った時の印象です。友人に強く進められ、しぶしぶ開いて数ページ読みはじめると、恐ろしい吸引力で物語に引き込まれ、足元が崩れていくかのような衝撃を受けたのを覚えています。読み物、とかくマンガというものは絵柄によって受ける印象が半分をしめます。表紙買いという言葉が存在するように、格好いい綺麗な絵柄は手に取りやすく、またファッション同様に流行も大切です。しかし、この作品において、マンガは流行の絵柄が全てじゃない、ということを学ばさせてもらいました。ジャンプ全盛期、派手なアクションに女性受け満載のキャラクターが活躍するマンガばかり読んで、カラオケ三昧苦労知らずな私には、主人公マヤの恐ろしく貧乏で過酷な学生生活には共通する部分はありません。しかし、不幸であるから...この感想を読む
千の仮面を持つ少女…だったっけ?
祝・連載40周年(^_^;)今、手もとにとある百貨店のバレンタイン企画冊子があるのですよ、なんと懐かしや「ガラスの仮面」とのコラボ企画。おいどうした高〇屋! 怖いもの見たさでホームページも開いてみましたよ。わははははは、この絵だこの絵だ!、インパクト強いわぁ。しかも書き下ろしじゃなくて、とっても見覚えのある漫画本編に使われたコマのコラージュ! 乱れ飛ぶ花、大仰なポーズ、葛藤して思わず白目になるマヤと亜弓。しかしうまいこと台詞だけ入れ替えて、効果的にキャンペーン告知が展開されとるとか、プロの仕事だわ。遊び心を入れながら、販売戦略はみっちり張り巡らせる〇島屋、恐ろしい子っ!のっけから茶化してしまいましたが、そう、40年経つんですねー(遠い目)。1976年に連載開始されたこの漫画、とにかく勢いのある作品でした。あの頃の漫画作品は、細けぇことはどうでもいいんだよ、とばかりにハッタリ効いていたなぁ。サブカルチャ...この感想を読む