待っていたシーズン2!
作品の魅力
シーズン1で出会いから美咲と秋彦とのまだまだ初々しい関係構築までが描かれたが、シーズン2でいよいよ本格的に二人の進展が見られて、純情ロマンチカファンとしては「待ってました!」の一言。相変わらず美咲役の櫻井氏の演技が初々しさが出ており見ていてキュンキュンするし、秋彦役の花田氏の低くてぞくりとする艶のある声を堪能する上でも堪らない作品に仕上がっている。私も心の目でしか見えない涎を垂れ流しながら見ていたに違いない(笑)これも腐女子の宿命というやつだろうか...。
また原作にもあるコメディ部分とロマンチックな部分のメリハリもアニメ作品でしっかり出ており、見ていて飽きないような構成になっている。BLものはアニメになると見ていて耐えられなる私でもこの作品だけはワクワクしながら安心してみることができる。原作がこれだけ長く続いているのも納得であるが、アニメ化について残念な部分もある。やはり規制からか美咲と秋彦のお楽しみシーンはほとんどカットされているのである。残念無念、しかし原作を持っているのでアニメを見た後に漫画で補完しておけば問題はない(笑)これもメディアの策略なのだろうか。
二人の関係
さて、シーズン2では美咲と秋彦の絆についてより深く描かれていると私は思う。シーズン1でも美咲の先輩が出てきたりして一騒動あったが、今回はその連続だ。まるで狙ったかのように美咲に近寄る人物が次々に登場してくる。ここは漫画らしいといえば漫画らしいが純粋に楽しめるので気にならない。新しい登場人物として秋彦のいとこ、桜子が出てくる。彼女のキャストは水樹奈々氏で良い感じに桜子の気強さが表現されている。原作組も満足な仕上がりである。彼女の強引な行動、美咲を振り回す様子がアニメ化されたことでさらにテンポよく描かれており、見ていてこちらも楽しくなってくる。またアニメでよくある、原作にあったシーンのカットだが、大切なところはしっかり残されているので、これも安心して視聴することができた。今作では美咲と秋彦がRPGの主人公たちだとすると、桜子が中ボス的な存在であり、ラスボスは秋彦の義兄弟である春彦である。ここで大きく美咲と秋彦の絆が試されるのだが、この話をシーズン2最後の話に持ってくるとは「スタッフGJ!」と言わざる得ない。ただ、残念だったのが原作とアニメでの描写の違いである。放送規制かは分からないが、ここは原作のままで良かったという部分が変更されてしまっていた。だが二人の絆を試すというメインの目的は達成されているので、概ね良しというところだろうか。アニメ化って難しいんだなと感じる部分である。
ハイライト
今作でのハイライトシーンは何といっても最終話の秋彦の必死に美咲を求める様と、美咲のきっぱりとした秋彦一筋ですといった態度である。このシーンを見ていると現実でこんなのあるのかしらなんて思ってしまうほど純情である。ぶっちゃけうらやましい。シリーズ1では秋彦への気持ちが分からず、ふわふわしていた美咲だが、シリーズ2では無意識ながらも彼への気持ちを強いものにしていると見ていて思った。さらにセリフに声が付くことによりそれがより強く感じられて「おお...!」となった。春彦だけでも試練なのに、秋彦に追い打ちをかけるかのように井坂が邪魔をする。この時の緊迫した雰囲気は見ていてはらはらした。また井坂が秋彦に諭すシーンは視聴者もハッと気づかされる。これは原作ではさらりと読み流してしまいがちだが、アニメ化で大切なセリフなんだと再認識させられた部部分である。あっぱれアニメ化である(笑)見落としていた大切なシーンにスポットライトを当ててくれるのもアニメ化ならではである。
わくわく要素
純情ロマンチカの魅力は美咲と秋彦の関係だけではない。純情ミステイク、テロリストなど二人に関係がある人物たちの恋愛もメインのロマンチカに挟んで垣間見ることができる。それらの話もアニメでは見られるので1粒で3、4つおいしい構成になっているのも魅力的な作品である部分の1つだ。しかもアニメ化にあたってキャストはほぼベテラン声優が起用されており、ロマンチカファンとしても、声優ファンとしても楽しめる。シリーズが進むにつれ、ロマンチカ組でなくミステイク組、テロリスト組などカップルが増えていくのも先のシリーズが待ち遠しくさせる。
まとめ
何はともあれ、本作も良い出来だったと私は感じている。美咲と秋彦のラブラブっぷりを見ていると恋愛について悲観的になりがちな私でもいいなぁと思えてくるのだ。なのでキュンキュンしたいときはさらっと見て元気をもらっている。シリーズも3までアニメ化されたが、原作はまだ続きているので、シリーズ4、5あたりまでアニメで見られるんだろうなと今からワクワクしている。美咲目線で進む物語だが、今後もその美咲の細かな心理描写をアニメでどのように表現するのかも注目すべきポイントである。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)