この男子、人魚ひろいました。のあらすじ・作品解説
この男子、人魚ひろいました。は、2011年『この男子、宇宙人と戦えます。』でデビューしたアニメ作家山本蒼美による「この男。」シリーズの第二弾OVAアニメ作品である。 主人公の少年・川内洲(かわうちしま)は、両親が離婚し祖父と同居していた。 何かと世話をしてくれた祖父が亡くなり、葬儀に両親が出席する事もなく淡々と葬儀は終了する。 遺骨の箱を手に洲は海辺で悲しみに暮れ泣いているとうっかり箱を海に落としてしまった。そのまま溺れ意識を無くす洲だったが伸びてきた腕に助けられる。意識が戻ると目の前には男性がいて「寂しい」と思わず口にした洲に「俺が傍にいてあげようか?」と聞かれたが現実ではないと思っていた洲は思わず返事をしてしまったのだった。男の足元には魚のひれ、そうこの男の正体は人魚であった。こうして二人の奇妙な同居生活が始まったのである。 この作品のアニメーションは、山本蒼美がほぼ一人で担当しており独特の作風が特徴でボーイズラブ要素が盛り込まれている。
この男子、人魚ひろいました。の評価
この男子、人魚ひろいました。の感想
人魚という美しさ
アニメ史上、最も美しくそしてこんなにも鮮やかに同性愛を描いている作品はあるだろうか。両親のエゴによって傷つき、唯一愛情をもって育ててくれた祖父を亡くした少年・洲と美しき人魚(男)のイサキ。キャラクターデザインはもちろん映像自体が美しく、30分の放送が少々惜しいと思うほどの作品である。徐々に二人の距離が縮まっていく描写も独特であった。洲は右目、イサキは左目をアップで描写され、それが対照的かつ二人の信頼が厚くなっていくことを現しているようにも見えた。「愛して…」この言葉は作中で何度も出てくる。親の身勝手な思想を押し付けられ、自分を見てくれない寂しさから発した洲の言葉は現実世界の子供たちに通じる者があるのではないだろうか。過去の回想で、「理想の自分」「いい子の自分」と値段タグのようなものがつけられて横たわるたくさんの幼少期の洲。ただ親の愛情を求めるがために自身の心に負荷をかけて苦しんでいた洲の...この感想を読む
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