常識はずれの展開と人情と勇気の漫画 - 金色のガッシュ!!の感想

天才少年と落ちこぼれ魔物の成長物語

天才ゆえに仲間はずれにされ学校の先生やクラスのみんなから疎まれていた高嶺清麿が、自身に対しての言い訳を魔物のガッシュベルに啓され非力ながらも徐々に成長していく姿に魅力や勇気をもらえます。基本はハチャメチャの非常識のギャグや魔物同士の戦闘だが、その中に戦う相手の魔物の信念や背景に涙し、罠や謀略や強大な敵と戦い立ち向かう姿がとても面白く好きです。また、魔物の背景だけではなくそのパートナーの人間やその関係性もそれぞれ多種多様で面白く、主要キャラだけではなくサブキャラにも魅力がいっぱいで何度読み返しても年月がたっても面白いと思える作品です。

笑える・泣ける・面白い！そして勇気をもらえる漫画

緊張と緩和のアップダウンが激しい！ガッシュは魔物で強さがあるのに、同じ背格好の園児に負けて泣かされるし、子供みたいにお菓子の空き箱で遊ぶ無邪気な子供かと思っていたら信念を曲げずに強大なてきや、謀略・罠に対して勇敢に戦っていて、愛くるしいくてカッコイイガッシュが魅力的です。また、パートナーの高嶺清麿も終始おちょくられたりボケに対してツッコミを入れたりとした一面から強敵に立ち向かったり天才なのに無鉄砲で敵に体当りしていく姿もカッコイイ！また、それぞれの魔物や人間たちの関係も、一緒に戦う魔物を友としてや、家族、時に野望の道具として、互いに惹かれあってといった、それぞれの魔物の背景や敵でも情が移るような、サブキャラなのにいつものおとぼけキャラなのに敵なのに泣けて、魅力的で共感できるような意外なギャップと面白さや魅力をもって引き込まれてしまい、また読み返したくなり月日が経って僕自身が成長して別の視点でも楽しめる作品です。

それぞれの欲望と野望と信念がぶつかる人と魔物の物語

最初は、訳も分からずに魔物との戦いに巻き込まれていた高嶺清麿が、理不尽な戦いとガッシュの優しい魔物の王になる信念に共感し共に成長していく姿が魅力的。ただ、漠然と優しい王様になるというわけではなく、優しい王様とは何か？を考え苦悩し、その王になるために様々な困難や敵を倒していく姿に惹かれてしまい何回も読み直しています。また、それぞれの魔物の王に対する考えや魔物の背景、そして、そのパートナーである人間の背景や魔物への思いも面白みがあります。意外なキャラの過去や背景、おとぼけているキャラの素顔など共感できる部分や興味に限りがなく読み返したくなる漫画です。