どうぶつの国のあらすじ・作品解説
『どうぶつの国』は『金色のガッシュ!!(アニメでは『金色のガッシュベル!!』)』の作者である雷句誠の作品で、第37回講談社漫画児童部門受賞タイトルである。 2009年から2013年にかけてけ連載され、コミックスは全14巻。 物語はメスタヌキのモノコが、ヒトの赤ん坊の男の子を拾う所から始まる。タロウザと名付けられた男の子は、本来他種族の鳴き声(言葉)は判らないはずのの世界で、全てのどうぶつの鳴き声が判るが故に、誰も傷つかない世界という理想と弱肉強食の生存競争の狭間で大きな葛藤と共に成長をしていく。やがて、全てのどうぶつが口にすることのできる食料を作ろうと、理想を追い求める。 ヒトが繁栄の果てに滅亡した後の世界であり、世界に5匹しかヒトはいないという設定。 日常パートはドタバタコメディで、テンポの良いギャグ満載なお話しだが、シリアスパートは肉食獣とのぶつかり合いを描く、手に汗と涙無しでは見られない作品である。
どうぶつの国の評価
どうぶつの国の感想
ギャグかと思いきやかなり壮大などうぶつのお話
序盤のおふざけが本当になんだったんだろうモノコがタロウザを拾って、タヌキたち一族のほんわかとしたお話が続くのかと思ったら…やっぱりさすが人気漫画家さん。もうね、読み進めるたびどんどん深まっていって、答えのないような部分にすら平気で意見を盛り込んできてましたね。だっていきなりヒトの子どもがですよ?動物しかいないところにぽいっとされて、生きていくっていういい話系フラグかと思いきや、すべての動物の鳴き声が理解できるという能力にとび、その力での苦しみがまさか弱肉強食の世界への問題提起、命の重さを問うみたいな…そんな話にいくとは思いもしませんよ。ピーマンがふざけてあははーってそんなこと全然言ってられない状況になるし。どんな展開だよ!って思いました。しかしまぁこの世界に投げかける疑問が、普通に納得するというか、普段わかっているはずなのに目を向けていない動物の本来の生き方なんですよね。言葉を持ったの...この感想を読む
食物連鎖、弱肉強食をうまく漫画で表現していてほんとすごい。
前巻のラストで、肉食動物と暮らす人間の女の子カブリ姫と話し合うことになったタロウザです。タロウザとカブリ姫は真逆の立場なわけです草食と肉食。だから意見があうはずがない。やっぱり意見は対立します。「食べられる方が悪い。弱い方が悪い。」「そんなの気にしてたら生きていけない」と言う姫でした。まあそりゃそうですよね。結局わかりあえることはできなかったのですが・・これはもう仕方がないんだろうな・・と思っていた矢先姫の考え方が変わるきっかけになる事件がおきる・・・というシーンが特に印象に残りました。食物連鎖、弱肉強食をうまく漫画で表現していてほんとすごい。
どうぶつの国の登場キャラクター
タロウザ
ニックネーム:たろうざ 性別:男 国籍:どうぶつの国 住まい:洞穴の中 所属:ヒト 性格:優しい心と強い正義感 ポリシー:肉食動物草食動物食関係なく、困ってたら助ける 特技:全ての動物と話せる 物語上での目的:動物たちの鳴き声の統一 トラウマ:動物が食べられる悲鳴を毎日のように聞く