アメリカの国家愛は凄い
宇宙人が襲来してきて全世界がパニックになるSF映画。ただ、パニック、宇宙戦争、極限状態でのヒューマンドラマと盛りだくさんの内容で、飽きずに見ることができる。 設定とストーリーとしてはよくある話なのだが、一つ一つの要素に手が込んでいて、さすがハリウッドと唸ってしまう。ヒューマンドラマの側面も、登場人物が多い中でそれぞれにスポットを当て、それぞれのドラマをきちんと描き出している。多少、盛り込み過ぎの感もあるが、登場人物がそれぞれに関係してドラマを描きながら、最終的な宇宙戦争の勝利に繋がるところは予定調和の安心感もあってお見事だ。 さらに、この作品は、時間軸の設定が国家愛を感じさせる。宇宙人の襲来が7月2日。紆余曲折を経て最終的に勝利するのが7月4日。これだけの規模の戦いで2日で決着がつくハリウッドお得意の巻きの展開だが、勝利の日が独立記念日だということに感動すら覚える。日本ではこんなストーリーは作れない。アメリカ特有の愛国心の賜物と言える作品だ。
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