消えない絆 - Kの感想

ドレスデン石版に選ばれし，７人の王

異世界の地球での物語。日本軍人・通称中尉は，ドイツでクローディア，アドルフという研究者姉弟と仲良くなる。ドレスデン石版は７人の王にダモクレスの剣を与えた。その直後ドイツも空爆され，クローディアは死去。「第一王権者・白銀の王」となったアドルフは，中尉に石版を託しヒンメルライヒ号という飛行船で年を取らなくなってしまった自分を隠す為に，飛び立った。中尉が石版を日本に持ち帰ると，日本はめざましい発展を遂げ、日本人からも王権者が生まれては消えていった。中尉は「第２王権者・黄金の王」として石版を管理し，物語は現代に移る。

仲間を殺された赤の王の悲しみ

第三王権者破壊の赤の王・周防尊は仲間だった十束多々良を殺された。彼は自分を止めるストッパー役だったのに。ビデオカメラに写っていた少年を捜す為に、クランズマンを総動員して探索する。一方，第四王権者秩序の王宗像礼司は政府に与するセプター４の長として，街を統括。。度々赤と青の戦いが繰り広げられた。ビデオに映っていたのは伊佐那社という高校生。いつもへらへら笑っていて、平和を愛するお調子者。先の第七王権者・無色の王のクランズマン夜刀神 狗朗は社に邪悪な影を感じて，社を付け狙うが，あまりの単純さに頭を抱えて面倒を見る羽目になる。やがて赤の王のダモクレスの剣は崩壊を始め，寿命を悟った尊は最後に友を殺した犯人を捕まえるべく，学園島に乗り込んだ。青の王も駆け付け，島は一触即発になる。

社が可愛い！

白い髪に白いスーツ。それに白のスニーカー。社はおしゃれです。チーマー揃いの赤のクランズマンとも，「抜刀！」がかっこいい青い制服の青のクランズマンも良いですが，汚れない白は格別です。実は彼こそが無色の王に体を乗っ取られた始まりの王・白銀の王であるアドルフ・カー・バイスマンだったのです。ただし、中身が。器は無色の王が捕獲した，普通の高校生です。人間化した「ネコ」も可愛いし，このアニメは美形揃いです。あ～、目の保養です～。

王って，結局なんの為にいたんだろう？

社は，赤の王に多々良を殺した無色の王を殺させる為に，自ら犠牲になります。青の王がダモクレスダウン寸前に赤の王を刺し，日本の地形が変わるのを防ぎますが（それくらい王のエネルギーはあるんです），第二期では「王殺し」の為に宗像のダモクレスの剣が歪み始めます。社は行方不明のまま。ネコと狗朗は日本全国「白探しの旅」に出ます。石版がある限り，すぐに赤の王は決まるでしょう。尊のクランズマン達は，変わらぬ尊への忠誠を誓い，雄叫びをあげます。尊は「王」でなくても，大勢の仲間達に愛されていたのです。いくら美形でも「男ばかり」が出てくる「Ｋ］。女王も欲しいところです。