ありえないようで、ありえそうな未来型の恋
人工知能との恋。ありえないようで、ありえそうな感じ。元妻との思い出の回想シーンを間にはさむから、なんとなく人工知能の彼女といちゃいちゃする情景がイメージできるように感じられる。人工知能だって、優しくなれる。先日グーグルの人口知能がツイッター上で差別的なコメントをしたということがニュースで取り上げられていたが、優しくなれるのと、差別的な言葉を言うのと、どちらが残酷だろうか。差別的な言葉を言っているロボットだったら見下せる。馬鹿だなあ、ロボットは。空気も読めずに誰彼構わずこんなこと言っちゃって。やっぱりまだ人間の方が賢い。そう考えて、見下して、自身を安心させることができる。でももしそれが優しい、誰からも好かれる言葉ばかりを吐くようになったら…?むしろ、そちらの方が怖くないだろうか。情を寄せていたものに突然裏切られるのは怖い。信頼してよいのかそうでないのか、人口知能との距離感がわからなくなってしまいそうだ。
元妻との思い出の回想シーンの光がすごく綺麗で、余計に別れを悲しく感じさせる。
ポップな世界観ながら描かれているのは近未来の世界。私は今でもイヤホンつけて歩きながら会話している人に結構びっくりするけど、いずれそれが普通になっていくのだろうか、というようなことも考えさせられた。
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