her/世界でひとつの彼女の評価
her/世界でひとつの彼女についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が4件掲載中です。
各項目の評価分布
her/世界でひとつの彼女の感想
AIと人間が将来どんな関係性となってゆくのか
音によって成り立つ世界まずこの映画で重要となる要素がある。それは声や音である。全編を通して音を主たる伝達方法として提示されている。文字を手書きするシーンが直接的に描かれることはない。主人公であるセオドアの仕事は手紙を代筆する仕事であるが、手書きで書くのではなく音声認識によって書く。ニュースもメールのタイトルすらパソコンが読み上げてくれる。友達のエイミーが彼氏と別れたとき彼氏は出家して無言の行を行う場面があるのだが、あえてしゃべらない、音を発さない修行に行くことが、この映画の世界で描かれる世界が音声で満ち溢れていることの表れだと考えることができる。そして映画序盤では、見ることではなく聞くことが大きな割合を占める世界を象徴するシーンがある。セオドアが夜、眠れないため音声チャットをするシーンだ。彼はメガネをかけているが、その時メガネが落ちても気にせずイヤホンを手に取る。このことが彼にとってメ...この感想を読む