ジャンプ史上一番泣ける作品
30年間ジャンプを読んできて、こんなに絵が上手く、泣ける作品はない。最初に読んで感じたことは、モテナイ男の子が理想の女の子を求めて、レンタルビデオ屋に行ったぐらいにしか思わないと思います。実際読んでいくと女の子のかわいらしさ(アイちゃん)もてうち洋太の性格に心が引かれていきます。人が人を好きになることは構成上恋愛漫画として多数ありますが、もし、好きになった人が人間ではなく期限付きの人間だったら?と想像するとせつなくなりますよね。本当に漫画でも感情が主人公に入ると思います。特に中学生ぐらいの子に読んで欲しい作品です。桂先生は話が上手いよりも画力がずば抜けています。人間の質感の表し方、一瞬の表情などが細かいですが、読者に対してもすごく伝わります。ネタバレになりますが、注目は、主人公がガラスの階段を血だらけになりながら登るシーンは圧巻です。現代ではDVD、ブルーレイが当たり前ですがVHS世代はもちろん、もし、DVDをツタヤに借りに行って理想の異性が画面から出てきたらと想像すると、とても面白いと思います。ちなみに余談ですが単行本の表紙に酒井典子さんが起用されているのも有名な話です。是非探してみてくださいね。
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