D・N・A2のあらすじ・作品解説
D・N・A2は週刊少年ジャンプにて1993年から1994年にかけて連載されていたSFラブコメ作品である。作者は桂正和であり、単行本は全5時が発行されている。 主人公の桃生純太は、女性に対してのアレルギーが酷く、裸を見るだけで嘔吐してしまうという冴えないキャラクターであった。しかし、未来の純太はプレイボーイとして覚醒することになり、2人以上の子供を作ると死刑になるという制度が設定されている未来において、100人以上の子孫を残すほど、国家的な犯罪人として扱われる対象となっていた。 プレイボーイとしての純太が覚醒しないように、DNAのデータを書き換える特殊な弾丸を仕込んで未来からやってきた葵かりんという女性から、撃たれることになるのだが、かりんが仕込んだ弾は正規のものでなく、取り違えられたものだったため、純太は現代においてプレイボーイとして覚醒してしまう。同作品は、連載終了後にアニメ化、OVAになっている。
D・N・A2の評価
D・N・A2の感想
近未来的要素もある桂正和氏の「得意分野」作品
「ヒーローもの」「恋愛もの」で定評ある桂氏のペンが冴える作品未来から過去を変える使命を背負ってやってきた、格闘もできるヒロインや、幼馴染と主人公純太のなかなかうまくいかないじれったい恋愛など、著者桂正和氏が得意とする世界観が描かれた作品である。近未来の衣装や武器などの細かい描写をはじめ、未来から来た「葵かりん」が背負った任務などについて、非常に細部にわたって設定がなされている。実際にはありそうもない突飛な展開ではある物の、それなりに理屈付けがされていて、納得しながら読むことができる。近い将来とんでもないプレーボーイになってしまう純太を変えるため、遺伝子から操作しなければならない理由を、わけがわかってない主人公純太とともに、読者もかりんの説明を聞きながら理解していくこととなる。世界観を説明する手法としては非常に物語に入りやすく、わかりやすい。かりんは「あおいさん」の再来桂氏のラブコメヒー...この感想を読む