夢とは何かを真剣に考えさせられるのがウィングマン!! - ウイングマンの感想

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ウイングマン

4.404.40
画力
4.80
ストーリー
4.45
キャラクター
4.50
設定
4.50
演出
4.25
感想数
2
読んだ人
4

夢とは何かを真剣に考えさせられるのがウィングマン!!

4.34.3
画力
4.6
ストーリー
4.4
キャラクター
4.0
設定
4.5
演出
4.0

昔の男の子なら誰もがヒーローになりたいと真剣に考えたものです。またそれを馬鹿にする友達もいませんでした。今と比べると夢と情熱を持って生きていた時代ともいえます。広野健太という主人公はあの時代の男の子達の代表であり、小学生の心をもった中学生です。私はアニメ放送から知り、ちょうどこの広野健太と同年代でしたので簡単に感情移入できました。

奇しくも高校入試が終わった私はいつか出会うドリームノートに描くための絵を練習し、来たる侵略者に備えて体力づくりをしていました。でも実際にドリームノートを手に入れても、作品中のキータクラーのように使う事は出来なかったでしょう。

私のその行動は現実にかなえたい夢ではなくヒーローへの憧れであり、広野のそれとは全く違います。

当時の単行本の中で作者の桂正和が大枚をはたいて作ったウィングマンのスーツを着た姿の写真を私はいい大人が何を馬鹿な事をしていると思いながら見ていましたが、そこには確かにリアルな広野の姿がありました。

日本語で夢と言うと少し恥ずかしい気もします。だから夢を語ろうとしません。好きな事をし続けるのは並大抵の事ではないのです。それを桂正和は作品と自分の行動で私達に見せてくれました。

夢を叶えるドリームノート。本当は誰もが心の中に持っているもので、そこに本当の夢を描かないから、それがドリームノートだと気付かないでいる私達に、ファンタジーの世界でちょっとエッチに描写する事で作品を重すぎないようにしながら語りかけてくれています。

夢落ちにも見えるラストシーンは、読者達に自分の本当の気持ちと向き合うことの大切さを強く迫っています。

青春時代にこの作品と出会ったおかげで、私の青春はまだ終わっていません。


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読者層が比較的高い年齢の珍しいヒーローもの一般的に戦隊ものやヒーローアクション物は、幼児から小学校低学年までの男子児童を対象に製作されていることが多いが、ウイングマンは中高生や大人でも楽しむことができる、珍しいヒーローものである。その要因として、複雑な恋愛心理といった、主人公の中学生健太の等身大の生活がしっかり描かれている点にある。最近は実写ヒーローものでも、視聴する児童の母親をターゲットとして難しい設定が用いられたリ、イケメン俳優を起用するということが行われているが、今も昔も思春期の男子にとってカッコいいのは、悪者をやっつけるヒーローものの主人公より、サッカー選手だったり、自分の夢を投影しやすいものに集中しがちである。ウイングマンがヒットした1983年の当時も、キャプテン翼やキン肉マンなど同じ週刊少年ジャンプのなかではサッカーやプロレスといったスポーツを題材にしたものに人気が集まる中、ヒ...この感想を読む

4.54.5
  • tamamatamama
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  • 2317文字
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