ONE OUTSのあらすじ/作品解説

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漫画レビュー数 3,136件

ONE OUTS

4.234.23
画力
3.50
ストーリー
4.17
キャラクター
4.17
設定
4.30
演出
4.17
感想数
3
読んだ人
5

ONE OUTSのあらすじ・作品解説

ONEOUTSは、1998年24号から2006年18号までビジネスジャンプにて連載された甲斐谷忍の野球漫画。コミックスは全19巻。2008年10月から2009年3月までテレビアニメが放送された。そのアニメ化に伴って2008年にはビジネスジャンプにて短期集中連載がされ、その後第20巻のコミックスとして発行された。 この作品は、実力がありながら1度も優勝経験の無い悲運の天才打者、埼京彩珠リカオンズ所属の児島弘道と賭野球で無敗を誇るピッチャー渡久地東亜が出会い、東亜が埼京彩珠リカオンズに入団したことで、弱小球団だった埼京彩珠リカオンズの運命が大きく変わっていくというプロ野球漫画である。従来の野球漫画のような剛速球や努力・根性といった精神論などを排除しており、また主人公が悪党であるという要素や駆け引きや頭脳戦によって試合が展開されるという従来の野球漫画とは違った点について、作者は従来の野球漫画のアンチテーゼとして作られたためと述べている。

ONE OUTSの評価

総合評価
4.234.23
(3件)
画力
3.503.50
ストーリー
4.174.17
キャラクター
4.174.17
設定
4.304.30
演出
4.174.17

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ONE OUTSの感想

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野球?頭脳戦?いいえ、野球プロレスです。

頭脳戦かと思いきや?名捕手野村克也氏曰く、頭のスポーツことベースボール。野球のアスリート的側面でなく、将棋的要素にスポットを当てた漫画……と言えば聞こえはいいが、実際はあちこち無理がある、なんちゃって頭脳バトルである。であるが、この漫画、なかなかどうして面白い。というより、無理があるから面白い。漫画というのはそもそも勝ち手が決まっているお約束を楽しむプロレスなのだが、本作はそれにどこまでも忠実なのだ。負ける奴はいつもこれでもかってくらいにフラグを立てまくるし、勝ち方もだいたい同じで、代わり映えがない。心理戦に単純に引っかかりすぎである。頭脳戦を謳うわりに、オドロキ役とダマサレ役がはっきりしている時点で、なんだかおかしい。普通それだとつまらないのだが、あまりにも堂々と、痛快にやってくれるので、なんだか普通に面白いのだ。作者も陸上競技者が盗塁マスターになるのは、現実には厳しいと言ってますし...この感想を読む

3.53.5
  • ダブルピースダブルピース
  • 1021view
  • 3179文字
PICKUP

リアル野球漫画である

既存の野球漫画へのアンチテーゼ野球漫画って、ものすごいボールを投げるピッチャー、とんでもない打球を飛ばすバッターがたくさん出てきますよね。しかし、この漫画にはそんな奴らはほとんどいない。とっても等身大の漫画。ルールをいかに駆使して打ち取るか、いかに相手を出し抜くかに全集中力を注ぎ込む。それでいて、チームとは何か、勝つとは何かを徹底的に叩き込む新時代野球漫画。渡久地東亜の契約はワンナウツ契約主人公渡久地の契約は掟破りのワンアウト500万円、1失点マイナス5000万円という防御率が球界トップでチャラというもの。この漫画の見所は野球以外のところで金の勝負が展開されるところ。球団オーナーの彩川が渡久地を球団の犬とすべくレートを高くしての勝負を挑む。渡久地のウルトラC、非道さに唖然の連続。もちろん契約ルールは破りません。最善の勝ち方の一手を常に見出だし取り続ける渡久地に注目。サブキャラのキャラが濃すぎる...この感想を読む

4.74.7
  • じいこじいこ
  • 519view
  • 1022文字

新感覚、心理的野球漫画!

野球漫画の中でも設定が個性的な漫画です。主人公の渡久地 東亜が格好良すぎます。ワンナウツ契約という1つアウトを取るごとに500万獲得、1失点ごとに5000万の負債という通常であれば赤字になるような契約なのに何億、何十億までの年棒にしちゃいます。主人公の渡久地の面白いところはすごい速球や変化球を持っているところではなく、130km程度の速球なのに何故か打たれない。それは抜群の洞察力で相手の思考や心理を読み取り、制球力や球の回転数を調整して完璧に打ち取るところです。自分自身、チームの勝利のための作戦の全てが渡久地の思うままにこと運ぶさまは見ていて痛快です。野球漫画でありながらカイジやライアゲームのような心理的な要素もあり、この状況でどう覆るのかが見ていて面白すぎます。とにかく渡久地が凄すぎます。投手としての成績もさることながら相手チームを陥れる様々な描写がこの作品の醍醐味ではないでしょうか。特に面白か...この感想を読む

4.54.5
  • yamayama
  • 171view
  • 817文字

ONE OUTSの登場キャラクター

渡久地東亜

よみがな:とくちとーあ 年齢(作品時):20過ぎ 性別:男 国籍:日本 所属:リカオンズ 性格:クールでふてぶてしい 特徴:派手に逆立てた金髪がトレードマーク 価値観:勝負は負かし蹴落とし躓いたやつを踏み潰す 趣味:たばこ 特技:コントロールと心理戦 物語上での目的:ペナントをとる

児島弘道

よみがな:こじまひろみち ニックネーム:不運の天才打者 年齢(作品時):43歳 性別:男 国籍:日本 所属:埼京彩珠リカオンズ 性格:温厚かつ面倒見のいい性格 物語上での目的:クセの強い性格の渡久地と他の選手達との仲立ち役 ポジション:外野手またはDH 背番号:9 投打:右投左打

吉良信光

よみがな:きら のぶみつ ニックネーム:静かな巨人(サイレントジャイアント) 年齢(作品時):31歳 身長:190cm 性別:男 所属:マリナーズ 特技:フォークボール 背番号:17 エピソード:シーズン二桁勝利を記録しているにも関わらず、華々しく活躍する打撃陣に比べ明らかに劣る扱いを受けていることから、首脳陣と打...

キャラをもっと見る(9件)

ONE OUTSの名言

銀の食器を壊したヤツは金の食器を買って返すのさ。 悪臭を撒き散らす工場の社長は、その工場の煙突のすぐ横に屋敷を構えるのさ。 それが責任をとるってことだ

渡久地東亜

チームが悲惨な負け方をしたことに対して「責任をとる」と軽々しく言った相手チームの監督に対して放った言葉。

勝ち残るとは屍を越える事だ…決して美しい事じゃない むしろ残酷な事なんだ それでも頂点に立ちたいと言うのなら 鬼になれ

渡久地東亜

若さにつけこまれて失投をした伴坂を気遣った出口に対して勝負事は厳しいということを伝えた渡久地のセリフ

一旦通ってしまった不正 それはもはやイカサマでも反則でもない 正義だ

渡久地東亜

ブルーマーズがイカサマをしていたことが判明して、それを汚いと怒っているチームメートに対して渡久地が言ったセリフ

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