女子を楽しい気持ちにしてくれるクローバー - クローバーの感想

ジャニーズ大倉君、武井咲を抜擢した理由

漫画を実写化した映画です。漫画版を見てない私はこの映画自体を見ての感想になります。題名”クローバー”と聞いた時にとても可愛らしい印象を受けました。さすが、少女漫画です。少女漫画の実写版ということで、誰が演じるのか気になりました。武井咲ちゃんと関ジャニの大倉君と知ってぴったりな2人だなと素直に感じました。ジャニーズ事務所の子が出演すると、それだけで大きな話題になりますし、関ジャニのファンの人たちが大倉君目当てに映画館まで足を運ぶんだろうなと思います。大人気の秘密はそこにあるのかもしれません。もちろん、ストーリーも楽しかったです。少し幼い恋愛を見ている様な気持ちになりました。大人な恋愛かなと思って見ていたのですが、そこまで深くもなく、純粋な気持ちで見やすい恋愛だと思います。小学生の高学年の女の子が好みそうなストーリーでした。少女漫画だからでしょうか、幼馴染の元カレが出てきたり、社長令嬢が出てきたりと、ごちゃごちゃする場面もあるのに、何だか落ち着いた気持ちで見れました。どうなるのだろうと先が気になりましたが、それよりも気になったのは、大倉君の胸キュンな行動と言動の数々です。やはり、ここに注目してしまうのは、女子だけだろうと思いますが、とてもドキドキしました。社内恋愛で、上司と部下という設定ですので、その時点だけでも私としてはドキドキしてしまいます。毎日顔を合わす相手を好きになると、毎日ドキドキしっぱなしで、仕事どころではなくなってしまいます。最初は全く眼中になくて、逆に嫌いと思ってた人が段々気になり始めて、その上、その人から告白なんてされてしまったらびっくりしすぎて仕事が手につかず、そんな状況を考えるだけでドキドキしてしまいます。

武井咲ちゃんもとても可愛らしい演技を見せてくれたと思います。純粋で、真っ直ぐな瞳で、彼一筋という女性役です。元カレを忘れられないという切ない思いを残しつつも、大倉君に惹かれていく真面目な女性です。見た目もとても可愛くて、本当に少女漫画から飛び出してきたようなルックスです。その上、視聴者に距離を感じさせない武井咲ちゃんの魅力が沢山詰まっています。

恋愛にはギャップが大事だと感じた作品

大倉君の演じた役柄は態度も言動も冷たい上司ですが、態度が冷たいといっても、ルックスが完璧な人だったらどうでしょう。やはり女性からしたらドキッとしてしまいます。この設定が少女漫画の魅力です。いつも文句ばかり言われて、仕事に失敗する度に”バカ”と言われます。それだけなら嫌な上司だなと思います。そんな彼が気になってしまうのは、ルックスが良いからです。彼から告白されて更に舞い上がってしまうのです。2人でいる時には優しい言葉をかけてくれたり、抱きしめてくれます。このギャップに女性はやられてしまうのです。もしかしたら、男性が見たら女性のそんな気持ちが少しは分かるかもしれないので、男性にもぜひ見て欲しいなと私は勝手にそう思いました。女性だけでなく、男性もギャップには、弱く惹かれてしまう時があるでしょう。恋愛は男性も女性も似ているところがあります。

この作品の見方を考えてみる

恋愛観の違い、価値観の違い、恋には色々面倒な事が起こります。しかしそれを乗り越えてこそ掴める2人の絆があるのです。元カレが現れても、社長令嬢が現れても2人の気持ちは変わらず、絆で結ばれているのです。

少女漫画らしく可愛くて純粋で真っ直ぐな恋愛映画です。話題となった”壁ドン”など、視聴者をドキッとさせて自分がストーリーの中の女の子になったような気分にさせます。女性の心を捕まえて離さないようにしないといけない大倉君の役どころは、難しかったかもしれませんが、非常に上手く演じ切ってくれたので、最初から最後まで自分がストーリーの中にいるような気持ちにさせてくれました。感動したとか、というよりも私としては、楽しく照れながら見させて頂きました。話の評価自体を考えると、少し物足りないような気持ちもありました。楽しい気持ちになることは大事ですが、この作品は次はどうなるのだろうとか、先が気になって仕方ないという考えがそれほど浮かんできませんでした。そう考えてしまうと残念な感じもあります。大倉君のファンだから、大倉君を見るために映画を見たという友達が数人いたのですが、この人たちに聞くと、楽しかった、大倉君かっこ良かった、という感想を持っていました。話の内容よりも大倉君を見ていることに気付きました。そんな気持ちでこの作品を見た人は少なくないでしょう。この作品に限らず、出演者のファンだから見たという映画は誰にもあるかもしれません。私としてはそんな見方があってもいいのじゃないかなと思います。見た人が楽しめてその時間をその人なりに有意義に過ごせたのてすから。私もたまにはこのような見方をしてみようかなと思いました。楽しい気持ちにしてくれるかもしれません。